高校生編 34話 ~調査(前半)~
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調査1日目。
俺は遥の目的を探るため、尾行することにした。
しかし、遥と啓介が付き合うことになるとは・・・。
前世で俺が振られた原因が知りたいという個人的な理由で尾行することにしたなんて、とても啓介には言えないな。
まぁ折角の機会だ。
この状況を楽しむとしようか。
それにしても遥は寄り道が多いな。
それに友達が多い。
今もすれ違う他校生から声を掛けられている。
流石に尾行初日は何も起きないか。
と思っていたら、向こうから見覚えのある男が遥に近付いてきた。
その男は遥の肩に手を回して親しそうに話を始めた。
ここからでは遥の表情は見えないな・・・。
俺は遥の表情を見るため、位置を変えた。
遥の表情はあまり嬉しそうじゃない。
一方、相手の男は嫌な笑顔を浮かべている。
あの男・・・野村か?
剣道部で何かと俺に突っかかってきた奴だ。
あの時は短髪だったが、今はロン毛に茶髪と典型的な不良になっているな。
格好もパンクファッションでピアスが至る所に付いている。
「ちょっと止めてよ!」
「良いじゃねぇか、俺とお前の仲だろ」
遥と野村は知り合いだったのか。
俺は野村に連れられて、嫌々付いて行く遥の後を追った。
しばらく歩いていると、2人は小さなゲームセンターに入っていった。
俺は入口から中を覗こうとしたが、店内は薄暗くハッキリ見ることが出来ない。
見るからに小さいゲームセンターだ、俺が中に入るとすぐにバレてしまう可能性がある。
俺は侵入を諦めて外でしばらく待っていたが、何時までも出てくる気配が無かったため、諦めることにした。
調査2日目。
学校が終わった俺は一旦自宅へ帰り、私服に着替え帽子を被ってから、昨日のゲームセンターへ向かった。
ゲームセンターに到着し、中に入った俺は店内を眺めた。
客は中年サラリーマンが1人、金髪で短髪の高校生が1人いるだけだった。
どうやら野村はいない様だな。
俺は店内の奥にあるアーケードゲームの台に座り、野村が来るのを待った。
30分ほど経った頃だろうか、野村が男3人を引き連れて入ってきた。
4人組は店の中央にある4人がけテーブルに腰掛けて話し始めた。
「賢治、昨日の巨乳ちゃんは誰だったんだよ?俺に紹介してくれよ」
「あ!? アイツは俺の言うことは何でも聞く可愛い人形だ。まぁ飽きたらやるよ」
「お前も悪いやつだなー。善人のフリして近付いて、後で嵌めるんだからな」
「全く、あの子が可哀想になるぜ」
遥は何か脅されているのか?
もうしばらく話を聞いてみるか。
「それにしても遥は見た目が良いから、男達がコロリと騙されるぜ」
「ほいほい付いてきた男を脅して金を巻き上げる。いい金ヅル達だな」
「それにしても俺達の取り分をもう少し増やしてくれよ。大半をお前が持っていくのは不公平だ」
「俺がいないとお前達はなんにも出来ないだろ?騙した男達が反撃してきた時にやり返しているのは誰だと思ってんだよ」
「それは賢治だな」
「なら黙ってろ!」
「しかし、賢治が剣道部に入った時は何の冗談かって思ったぜ」
あいつ・・・真面目に練習に来なかったのはこういうことだったのか。
「剣道部の話はするな! あのムカつく野郎を思い出しちまったじゃねーか」
「すまん! そんなつもりじゃなかったんだが・・・」
誰のことだ?
まさか俺の事じゃないよな。
俺が見ている視線を感じたのか、野村はこちらを振り向いた。
「誰だお前?!」
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