高校生編 16話 ~大阪合宿最終日 その1~
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大阪合宿もついに最終日。
3日目以降の団体戦も無難に勝ち進み、全勝で最終日を残すだけとなった。
最終日の相手は昨年全国優勝した鹿児島高校。
防具を付けた相手からは強豪校らしいオーラが出ているように感じる。
「ちょっと集まってくれ。今回のメンバーを発表する」
高坂部長から、今回の団体戦メンバーの発表があった。
どうやら2日目と同じメンバー構成で挑むらしい。
<今日のメンバー>
先鋒 野村(2年)
次鋒 中村(3年)
五将 竹内(1年)※
中堅 新庄(2年)
三将 井上(3年)
副将 柳田副部長(3年)
大将 高坂部長(3年)
<鹿児島高校>
先鋒 田中(3年)
次鋒 前田(1年)
五将 中村(3年)
中堅 有村(3年)
三将 東(2年)
副将 浜口(3年)
大将 西郷(3年)
向こうにも1年がいるな。
俺が鹿児島高校で唯一の1年生である前田の方を見る。
向こうもこちらを見ていた様だ。
俺が会釈程度に頭を下げると向こうもそれに気が付いたのか頭を下げてきた。
「それではこれより団体戦を始める!」
審判の合図とともに試合が始まった。
先鋒(野村)×先鋒【田中】
野村が危なげなく勝利。
先鋒(野村)×次鋒【前田】
野村と前が立ち会う。
野村は上段、前田は中段で構える。
俺と野村が対戦した時と同じ構図だ。
あの時は俺の力不足もあり、野村の力押しの攻撃に太刀打ちできず負けた。
野村が仕掛ける。
上段の構えから連続で面を繰り出す。
だが前田はその攻撃を見破っていたのか、初弾を受ける前に喉元に突きを放った。
前田の攻撃が直撃して野村が後ろに吹き飛ぶ。
「・・・この程度か」
前田の呟きが聞こえたのか、激高した野村はそれ以降、動きに精彩を欠いた。
「めーーーーーーん」
「1本!それまで」
掛け声とともに前田は面を放つ。
前田の竹刀が野村の面にクリーンヒットして試合が終了。
「くそっ!!」
野村は終始不機嫌な状態でこちらに戻ってきた。
まさかこんな結果になるとは思わなかった。
あの野村がこうもあっさり負けるなんて。
次鋒(中村)×次鋒【前田】
中村先輩は前田の攻撃に手も足も出ず敗北。
五将(竹内※)×次鋒【前田】
いよいよ俺の番だ。
俺は開始線まで移動する。
「君と戦ってみたかったんだ。よろしく!」
「私語は慎むように!それでは試合はじめ!」
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