高校生編 4話 ~彩夏との出会い~
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翌日、学校へ向かう途中に後ろから声が掛かる。
「あなた、昨日剣道部にいた竹内くんよね?」
「そうだけど君は?」
「そうよね、覚えてなんて無いわよね・・・」
後ろを振り向いて俺が応えると、目の前の女の子はガックリした表情を浮かべる。
ん?
見たことがあるな、どこだっただろうか。
そうだ、昨日剣道部で先輩相手に一本勝ちしていた女の子。
名前は確か・・・
「風祭彩夏よ。あなた強いわね、あの高坂部長が手も足も出ないなんて」
「たまたまさ。高坂部長は強かった、次は負けるかもしれない」
「謙遜はいいのよ。あの動きを見れば少し剣道をやっている人なら誰だって分かるわ」
「ありがとう」
俺と彩夏は学校までの道中、昨日の剣道部での事を話しながら登校した。
学校まで続く一本道。
桜が等間隔で植えられている。
ちょうど桜が満開で、風で舞い落ちる桜の花びらがとても綺麗だ。
桜並木を二人で歩く。
こんな日をローザと過ごしたかった。
俺はそんな事を思いながら教室へ向かう。
どうやら彩夏も同じクラスだったようだ。
同じ教室に入ろうとして驚いた。
まぁその時に彩夏からは、本当に私って印象がないのね・・・と呟かれたが。
授業が終わり、俺は剣道部へ向かう。
どうやら彩夏も付いて来るようだ。
「あなた、どこで剣道を学んだの?」
「うーん、ちょっと説明しずらいんだけど知人に教えてもらった」
まさか異世界の剣術だとは言えない。
俺は上手く誤魔化すことにした。
「それにしても実戦形式に近いというか、私の知っている剣道とは少し違うわよね」
「そうだな、確かに実戦に近い戦い方かもしれない」
俺と彩夏が道場に到着すると、先輩方が待っていてくれたのか、部室に案内してくれる。
「君が噂の龍之介くんか。僕は2年の新庄司、よろしくね」
「新庄先輩ですか、よろしくお願いします」
俺は体操服に着替える。
袴はまだ無いため、当分は体操服で代用するそうだ。
着替え終わった俺は、他の1年生が並んでいる場所へ向かう。
俺を合わせて8人、昨日見学に来た1年生の大半が不合格だったようだ。
「よし揃ったな。それじゃあまずは自己紹介から。俺は部長の高坂だ。隣にいるのが副部長の柳田で3年だ。それから・・・・・・」
まずは先輩方の自己紹介から始まった。
順番に自己紹介が進み、彩夏の番になった。
「風祭彩夏です。中学2年と3年で全国個人戦で連覇しました。ここでより強くなりたいと思っています。よろしくお願いします!」
連覇だと?!
確かに昨日の模擬戦では頭ひとつ抜けていたとは思っていたが・・・。
そんなことを考えていたら俺の番になった。
「竹内龍之介です。剣道は初心者です。皆さんから色々と学びたいと思い入部しました。よろしくお願いします」
道場内にどよめきが起こった。
『初心者だと?!』
『あの強さで!!?』
「みんな静かに!龍之介くん自己紹介ありがとう。これで全員終わったかな」
「部長、野村が来ていません」
「また遅刻か・・・。今ここにはいないが野村という2年男子がもう一人いる。今回入部した1年を入れて総勢24人となる。うちの目標は全国団体戦の優勝、男子女子ともにな。その為に練習は厳しくなる。頑張って付いてこい!」
『はい!』
全員の声が重なる。
全国か、どんな相手がいるか楽しみだ。
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