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異世界から帰ってきた俺は人生をやり直す!  作者: ゆう
高校生編

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高校生編 3話 ~剣道部にて~

誤字脱字等ありましたらご連絡いただけると嬉しいです。

案内してくれた女性の後を付いていくと道場が見えてくる。

道場に近づくにつれ、竹刀が当たる音や気勢を上げる声が聞こえる。

外からでも激しさが伝わってくる様だ。


「着いたわ。あそこに他の見学者もいるから」

「ありがとうございます」


俺は女性から聞いた場所へと移動する。

流石は全国常連校だ。

見学者の数も50人以上いるのではないだろうか。


俺は他の見学者の邪魔にならない様に隅の方を陣取る。

目の前では先輩方が対になって打ち込みをしている。

その中でも中央の奥側にいる2人は素人目で見ても群を抜いている様な凄まじさだ。

型というのだろうか、フォームがしっかりとしていて激しさの中にも優雅さがある様に感じる。


しばらく見ていたが、どうやらいったん休憩に入る様だ。

今まで練習していた人達は各々の場所で休憩を始めた。


ん?

先程見ていた2人のうちの1人がこちらにやってくる。

「今年も結構集まったね。どうだいうちの練習は? 言い遅れたが、俺が部長で3年の高坂だ」


高坂部長はお面を取りながら、こちらに向かって話しかけた。

やはり部長だったか。

何やらオーラの様なものを感じるな。


高坂部長は話を続ける。

「うちは毎年全国を目指している。悪いけど入部には試験があるんだ」


なんとここの剣道部では、一定の強さを持った人じゃないと入部が出来ないようだ。

これまで我流でやってきた、いや帝国流か、まあとにかく日本式の型を知らない俺が入部するのは難しいかもしれない。

だが折角だ、やれるだけやってみよう。


高坂部長は簡単に入部試験の内容を説明する。

先輩方と入部希望者で戦い、こちらの力量を測るようだ。

合格ラインに到達している者だけが入団を許可されるといった試験だそうだ。



入部試験が始まった。

奥にいる入部希望者から順に試合が始まっていく。

ちなみに俺は道場へ来たタイミングが遅かったため順番は最後となった。


先輩と入部希望者の打ち合いが始まった。

先輩方は交代で相手を務めているがどの先輩も強い。

最初は防御に徹する為、打たせてもらえるが、こちらのスタミナが切れたタイミングで攻守が入れ替わり瞬殺される。


半分程の試験が終わった。

次は女性の入部希望者だ。


その女性はここから見ていてもオーラがある。

あいつは多分だが強い。


その女性は先輩との打ち合いを制して、あっさりと一本を取った。


ウォー


周りから歓声が上がる。

先輩も弱いわけでは無かった。

ただ単純にその女性が強かったのだ。


風祭彩夏、合格!


初めての合格者が出た。

彩夏は先輩にお礼を言うと元いた場所に戻る。


ここからはたまに合格者が出てきた。

俺の前の奴で5人目だ。


さて、そろそろ俺の番か。

俺は竹刀と防具を付けて位置に着く。


俺の相手はなんと高坂部長だ。

「さあ打ち込んできなさい!」


両者が一礼して試合が始まる。

俺はザッシュから学んだ帝国流の型を使う。

帝国流は決まった構えの無いカウンタータイプの剣術だ。

相手の力をそのままこちらの力として利用する。


俺は高坂部長の要望通りに打ち込んでいく。

俺の竹刀が高坂部長の竹刀に当たる度、ガンガンと凄まじい音が鳴る。


ある程度打ち込みをした後、疲れた振りをして後ろに下がる。

ここからだ。


高坂部長は後ろに下がった俺の間合いを詰めてくる。

俺は怯んだ振りをすると高坂部長は上段の構えを取って竹刀を振り落としてきた。


俺は竹刀を上段斜めに構え、振り下ろされた竹刀の力線を弦から剣先に向かって滑らせる。

攻撃をいなされた高坂部長はほんの一瞬だが無防備になる。

剣先まできた力場の反動を利用して左胴に打ち込む。


パーーン


凄まじい音と共に胴打ちが決まった。

衝撃で高坂部長が後ろに吹き飛ぶ。


しまった!

本気で打ち込んでしまった。


俺は高坂部長の元まで走っていき謝る。

「すいませんでした!」

「いやいや大丈夫だよ。君名前は?」

「竹内龍之介です」

「龍之介・・・?」

「何か?」

「いや何でもない」


高坂部長は立ち上がってから自分の胴台をみてつぶやく。

「割れている・・・」


しばらくしてから高坂部長から俺の合格が伝えられた。

日本式の剣術も学んでおくのもいいかもしれないと考えた俺は翌日から剣道部に入部するのであった。


<高坂部長>

竹内龍之介か。

型も何も出来ていない、見た目はただのド素人。

だが立ち会った時の圧迫感・・・師範代に感じたものと同一、いやそれ以上かもしれない。

正直勝てる気がしなかった。

隙だらけだが、打ち込んだら全てを返される、そんな感覚だった。


その時、前から友達である伸介が歩いてきた。

よう!と声を掛けて今日あった事を話した。


「あー、龍之介さんがそっちにも行ったか。それは大変だったな」

「ん?お前は龍之介君の事を知っているのか?」

「知っているも何もお前には何度も話したことがあるだろう?俺の師匠のこと」


何か聞き覚えのある名前だと思った。

俺は伸介からその話を嫌って程聞いていたんだ。

とんでもない中学生がいるって。

それがまさか龍之介君だったとは・・・。


「でどうだった?やっぱり剣道も強かったのか?」

「あれは強いってもんじゃない。本当に人でも殺しているんじゃないかっていうほどだ」

「やっぱりな。まあ普通に接している限りは優しい方だから高坂だったら大丈夫だろ」


部長になって早々だが、面倒ごとが無ければいいんだけどな・・・。

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@iseyari0408

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