表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界から帰ってきた俺は人生をやり直す!  作者: ゆう
高校生編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

47/70

高校生編 2話 ~ボクシング部にて~

誤字脱字等ありましたらご連絡いただけると嬉しいです。

俺は頷いて了承する。

「だがここでやっていいのか?俺はこれでも新入生だぞ」

「大丈夫です。折角の機会を逃したくないので」


信介はそういうと部屋の隅にあったグローブを取りに行った。

グローブを俺に渡す時にヘッドギアはどうするか聞かれたが俺は断った。


俺と信介がリングに上がる。

今までガヤガヤとしていた部内がシンと静まり返った。

全員が固唾を飲んでこちらに注目している様だ。


「アニキ!やっちゃってください」


啓介からそんな声が掛かるが俺は無視する。

こんなアウェイな場所で何てことを言うんだこいつは・・・。


「それじゃあ3ラウンドでいきましょう」

「分かった」


カン!

ゴングが鳴った。


ゴングの音と共に信介は一気に間合いを詰めてきた。

少し本気で相手してやるか。


信介はグローブを顔の前に出して防御の姿勢を取る。

俺はそのグローブ目掛けて右ストレートを打つ。


強烈なストレートに信介のグローブが左右に弾ける。

弾けた先に見える信介の顔面に目掛けて右ストレートを再度打ち込む。


信介は咄嗟に避けようとしたが、避け切れず俺の右グローブが信介の右頬を掠める。

信介は俺の追撃を警戒してバックステップで間合いを取る。


「なんだあのストレート!とんでもない威力だぞ」


周りから驚きの声が聞こえる。

これくらいは昔のスパーリングで信介も体験している事だ。

ここから信介は足を使ってくるはず。


俺の予想通り、信介はステップを使いながらジャブを打ちながら隙を伺ってきた。

信介がプロになれたのは、このステップワークが絶妙だからだ。

緩急を付けてくるため、普通の相手ならば防御を固めてしまう。

だがそれは罠だ。

一旦防御してしまうと、こちらが攻撃のターンに移ることは難しいのだ。

前だけでなく左右からも攻めてくる猛攻を凌ぐのは至難の業だ。


しかもあの時よりステップが進化している。

左右だけでなく上下も使って攻撃を繰り出してくるのだ。


だが、この攻撃の弱点を俺は知っている。

俺は信介が左から攻撃してくるタイミングで前進して信介の右側に移動する。

信介からは俺がいきなり右側に瞬間移動した様に感じただろう。


信介の空いた右顔の顎に向けて右ストレートを放つ。

直撃はさせない、顎の先端を軽く擦る様に俺の右ストレートが通過する。


チッ


小さな音と共に信介が前のめりになって倒れた。

横から顎を狙って放たれたストレートは信介の脳を揺らしたのだ。


カンカンカン!

静かな部屋の中に鐘が大きく鳴り響いた。



しばらく経って気を失っていた信介の意識が戻った。

信介はベンチで横になりながら、俺が近くにいることを確認すると小さな声で話し出す。

「ありがとうございました。まだあなたには勝てませんか」

「恥を掻かせて済まなかった。だがステップワークが進化していて驚いた」

「いえ、まだまだです。龍之介さんには1ラウンドも持たなかった・・・」


信介は少し落ち着いたのか、横になっていたベンチから起き上がり座りなおした。

「それにしても強い。力も速さも全てが負けていました」

「基礎も何もない力押しだよ」

「龍之介さんが基礎を学んだら世界チャンピオンになれるかもしれませんね」


そういうと信介は笑い出した。

俺も釣られて笑う。


ボクシングは反射神経を学ぶためにはとても有効だ。

だが拳で魔族やモンスターとやり合うのは難しい。

基礎を学んだところで今後の役に立つ可能性は少ないかもしれないな。


「信介、俺はボクシング部に入ると成長できると思うか?」

「・・・・・・。成長は出来ると思います。ですがあなたが求めているものは得られないのではないでしょうか」


信介は正直に答えてくれた。

俺は信介に感謝の意を告げた。


「龍之介さん、いつでも遊びに来てください。待ってます」

「ありがとう。またやろう」


俺と啓介はボクシング部を後にする。

次は剣道部か。


確か剣道部はこっちだったはず。

俺達が歩いていると前から袴を着た女性が歩いてくる。

「あなた達、こっちは剣道部よ。剣道に興味があるの?」

「そうです。見学させてもらいたいのですが」


俺がそう答えると女性は笑顔を浮かべる。

どうやら道場まで案内してくれる様だ。

俺達は女性の好意に甘えて付いていくことにした。

お読みいただいた方は出来れば評価をお願いします。



X始めました。良ければフォローお願いします。

@iseyari0408

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ