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異世界から帰ってきた俺は人生をやり直す!  作者: ゆう
高校生編

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高校生編 1話 ~入学初日~

誤字脱字等ありましたらご連絡いただけると嬉しいです。

入学式も終わり、俺は教室へと向かう。


高校も前世と同じ所に進学した。

本来であればもう少し上を目指せたのだがそれは止めておいた。

理由は色々ある。

この高校は偏差値は低いものの運動系の部活が強い。

特に剣道やボクシングに関しては全国レベルなのだ。

最近、自分の限界を感じつつあった俺は部活に入ることで、何かきっかけが欲しかったんだ。


半年でフラれた初めての彼女が出来たのもこの高校だ。

それに関しては極力関わらないようにしたい。

あんな思いはもうたくさんだ。



今日は初日ということもあり、すぐに授業は終わった。

俺は啓介を引き連れ運動部を見て回ることにした。


俺はボクシング部と書かれている部屋の前まで来た。


「アニキ、ここがボクシング部みたいですね」

「あぁ、そうみたいだな」


啓介はあの事件以降、俺をアニキと呼ぶようになった。

理由を聞いてもアニキはアニキだからというよく分からない返答だったので、勝手に呼ばせていた。

よくあるヤンキー漫画の主人公みたいで嫌だったが・・・。


扉を開けると熱気が押し寄せてきた。

中はスパーリングをしている人やサンドバックに打ち込みをしている人など、見た感じ7~8人いるだろうか。


扉を開けたことで全員が一斉にこちらを見る。


「新入生か・・・って龍之介さんじゃないですか! そういえば今年から高校生でしたね」

「久しぶりだな信介」


さっきまでサンドバックに打ち込みをしていた奴は俺の知り合いだったようだ。

こちらまで来るとお辞儀をしてから話しかけられた。


「部長、こいつは?」


近くにいた男が信介に話しかける。

俺を睨みつけながら。


「待て待て光輝、この方があの龍之介さんだ」

「え? あの暴走族の抗争をひとりで止めたっていう噂の?」

「そうだ。見た目に騙されるなよ。龍之介さんに舐めた態度を取った奴を何人も見てきているが、大変なことになる」


光輝と呼ばれた男は、その話を聞いて真っ青になった。

「す、す、すいませんでした!」

光輝は俺にペコペコ頭を下げて謝ったあと、すぐにその場を離れた。


「後輩の教育がなっていなくてすいません。こちらに来られるなら言っていただければ良かったのに」

「すまないな、面倒を掛けるつもりはなかったんだ。ちょっと練習風景を見学させてくれないか?」


俺は信介に詫びると、邪魔にならない所で見学を始める。


俺は信介の練習を見ながら、出会った時のことを思い出していた。

あれは俺が中3の時か。

ある日、学校が終わり帰宅していた。

その途中、公園で喧嘩をしている所を目撃した。

どうやら複数人で1人をボコボコにしている様だった。


見過ごせないと思った俺は止めに入ったが、俺にまで危害を加えようとしたため全員を締めたんだ。

その時にやられていたのが信介だったって訳だ。


信介は当時17歳でプロになれるかもしれないほどの優秀な奴だった。

そんな奴がなぜ一方的にやられていたのか聞いたのだが、プロを目指しているため喧嘩はダメらしい。

その当時はよく分からなかったが、プロになるのは大変だなと思った事は今でも覚えている。


話はそこで終わらない。

信介は俺があまりにもアッサリと締めた事で興味を持ったようだ。

俺が締めた連中は、あれでもかなりの腕を持っていたそうだ。


信介は俺にスパーリングして欲しいと頼み込んだ。

俺は最初断っていたが根負けして、渋々だが相手をする事になった。


スパーリングをして思ったのが、信介は今までどの相手よりも強かった。

基礎がしっかりしているのだろう、我流の俺とは動きが違っていた。

だが俺は死線を何度も超えている。

この程度の相手では負けなかった。


スパーリングが終わり、肩で息をしていた信介は汗を拭いながら俺を見て言ったんだ。

「君は強いな。出来ればしばらく付き合ってくれないか?」

どうやら信介は悩んでいるようだった。

何かきっかけが欲しかったんだと思う、今の俺と同じように。


俺は快く了承した。


それから1ヶ月ほどだろうか、毎日公園でスパーリングする日々が続いた。


そんなある日、信介と公園でスパーリングを終えて休憩していると、信介が改まって俺に頭を下げて感謝を告げてきた。

「龍之介さんのお陰でプロになることができました。あなたの戦い方をみて多くのことを学べました。本当にありがとうございます」


それ以来、なぜか”さん”付けで呼ばれるようになった。

しかし同じ学校の先輩だったとは・・・。


信介がスパーリングを終えてこちらに歩いてくる。

「龍之介さん、どうでしたか?」

「あの頃に比べると大分良くなったな。流石プロになっただけある」


信介は少し照れた後、頬をポリポリと掻いた。

そして真剣な顔になって俺を見つめる。

「龍之介さん、スパーリングしていただけませんか?」

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@iseyari0408

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