小学校編 35話 ~その後~
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ローザの犠牲と共に終わったデズモンドとの一戦。
あれから一か月が経った。
あの日の事を少し語ろうと思う。
俺がデズモンドと対峙していた時、啓介はローザの元へ行き、共に逃げようと声を掛けた。
しかしローザはそれを拒否して残る選択をしたそうだ。
啓介は一刻を争う状況だった事もあり、ローザの説得を諦めて石段を駆け下りていった。
下に着いた啓介は、そこで俺の両親を知らない事を思い出す。
啓介が上に戻ろうかどうか迷いながら右往左往していた所、こちらに向かってくる男性から声を掛けられた。
その男性は俺に良く似た顔をしていたため、俺の父だとすぐ気が付いたそうだ。
啓介から事情を聞いた父は慌てて神社に向けて走り出した。
石段を駆け上がった父はそこで俺とデズモンドが戦っているのを発見。
神社内に隠してあったミドルソードを手に取り、助けに入ったということだった。
ローザはというと、デズモンドから受けた傷が思ったよりも深かった。
デズモンドを倒した後、俺は急いでローザの元へ駆け寄ったが既に息を引き取った後だった。
俺がローザの元から離れなかったため、父は1人で警察を呼びに山を下りて行った。
そしてしばらくして警察官が複数人やってきて神社は閉鎖された。
ローザの遺体は検死のため警察が病院に運んで行った。
俺と父、そして啓介は第一発見者として警察署で軽い取り調べを受けた。
俺と啓介はすぐに開放されたが、父はローザ殺害の容疑者として勾留された。
取り調べは数日に及んだが、ローザの死因が判明してから事態は一変する。
ローザの死因は鋭い爪で貫かれた様な傷が内蔵に達していたことによる出血死だった。
傷跡の状況から、人では無く熊の様な動物によるものの犯行だと認定。
父の身体にローザの血痕が出なかったこともあり、嫌疑不十分で釈放されることとなった。
そして父が持っていたミドルソード。
警察を呼びに行く前にザッシュの家へ行き保管してもらったそうだ。
こちらでは銃刀法違反になるので間一髪だったと父が後日話していた。
ここまでがあの日起こった一連の状況だ。
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昨日はローザの葬儀だった・・・が俺は参列出来なかった。
最後のお別れだと分かっていたのだが、どうしても直視できなかった。
俺は自室に引き篭もり、布団に包まってただボーっとしていた。
あの時の事は未だに思い出す。
ローザが俺を庇った瞬間の光景が脳裏にこびり付いて離れない。
俺が弱いせいでローザが・・・。
ローザの家族は明日アメリカに帰るそうだ。
嫌な思い出がある日本に居たくないのだと思う。
アースロットからずっと一緒だった仲間、いや恋人だったローザ。
俺が困っていると必ず助けてくれたんだ。
あの日・・・なぜ俺はローザを連れて行ったのか。
ローザの精霊魔法は天候で左右されるのは知っていた。
そしてあの日は快晴で微精霊が少なかった。
以前ローザは言っていたではないか、微精霊が少ない日は魔法の効果はほとんど無いって。
俺は分かっていたんだ、分かっていても同行させた。
ローザがいることで安心したかったんだ。
俺はローザを頼り過ぎていた。
魔法が使えないか弱い小学校3年生の女の子だったローザを。
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あれからさらに1か月が経った。
ローザの両親は引っ越していった。
俺はあの日から何も変わっていない。
ただ自室で呆然とする日々を過ごしていた。
学校もあれ以来登校していない。
両親が亡くなったあの時と同じ。
深い絶望感と罪悪感。
目を瞑れば思い出す・・・あの日の記憶。
その時、自室のドアをノックする音が聞こえた。
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@iseyari0408




