小学校編 34話 ~神社での戦闘3~
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聖剣はウィンディア聖公国の神殿に安置されていた。
俺が聖公国に初めて訪れた時、聖剣は台座に刺さっていた。
よくあるファンタジー作品では、主人公が引き抜くと刺さっている剣が抜けるのが一般的だろう。
だがアースロットは違った。
聖剣の柄を持つと、剣ごと光となって消えた。
念じる事で出てくる剣、それが聖剣なのだ。
聖剣は魔族を滅する為にのみ存在している。
そのため魔族以外の戦いでは聖剣を出すことは出来なかった。
そのせいで剣を2本差しする羽目になるのだが、それは置いておこう。
ローザの一族、つまりエルフ族は代々聖剣を守ってきた。
ウィンディア聖公国はエルフ族の国なのだが、聖公国には聖剣の言い伝えがあった。
【聖剣は大精霊によって作られた魔族を滅ぼすための剣。そして魔族の滅亡とともに光となる】
当時は何故俺が選ばれたのか不思議だったが、アフロディーテから勇者の末裔だったと聞いた時にピンときた。
聖剣は魔族を滅ぼすための剣。
魔族と幾度となく戦ったが、魔族の硬い皮膚がバターの様によく切れる。
きっと対魔族特化のアビリティが付いているのだろう。
聖剣の特徴はまだある。
まず剣の重さを感じないのだ。
ローザの話では聖剣に宿っている大精霊がアシストしてくれているらしい。
剣術の型に関しても、今までの使用者の記憶が聖剣に宿っており、半オートで攻撃が繰り出される。
勿論自分で操作する事も出来るが、俺は専ら半オートで使っている。剣術なんて素人だからな。
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あっという間に魔族の元までたどり着く。
丁度、父がデズモンドの攻撃をミドルソードで防いでいるところだった。
俺はデズモンドに向けて聖剣を横薙ぎする。
「こ、この力は・・・貴様、なぜその剣を持っている!」
「りゅ・・・龍之介」
俺の攻撃でデズモンドの左手が綺麗に切断される。
デズモンドはグッと呻き声を上げ後退る。
後退すると共にデズモンドは漆黒の翼を広げ始めた。
こいつ逃げる気か!
ここで逃がすわけにはいかない。
俺はデズモンドに向かって跳躍すると袈裟切りを仕掛ける。
デズモンドは攻撃を右手で防ごうとしたが、右手ごと身体が切断された。
「くっ、クソ!こんなところで」
聖剣で攻撃された魔族は例外なく消え去る。
目の前にいるデズモンドも身体が真っ二つになった状態で消え去ろうとしていた。
「油断したか・・・。だがお前の仲間を1人殺せた。魔王様も喜んでくれよう」
デズモンドは最後の言葉を残して消えていった。
後には黒い影の様なシミが残るだけだった。
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@iseyari0408




