小学校編 33話 ~神社での戦闘2~
誤字脱字等ありましたらご連絡いただけると嬉しいです。
どのくらい時間が経ったのだろうか。
俺は満身創痍になっていた。
デズモンドからの攻撃に太刀打ちできない。
俺が殺されていないと言うことは、相手は手加減しているのだろう。
ずっと笑みを浮かべている。
「はぁはぁはぁ」
「そろそろ飽きてきたな。女神からの指示通り殺すことにしよう」
デズモンドから禍々しいオーラが溢れ出す。
あぁ、これで俺は死ぬ。
せっかく転生してもらったのに呆気なかったな。
女神が転生を止めた理由が今更になって分かった。
デズモンドがこちらに跳躍する。
今まで出していなかった長い爪を両手に出して突っ込んでくる。
「ダメー!!」
その時、左から走ってきたローザが俺を突き飛ばす。
俺は倒れた事で攻撃を何とか躱す。
一瞬の事だった。
俺が元いた場所を見るとデズモンドの爪がローザの腹を貫いていた。
デズモンドはローザが貫かれている右爪を上にあげると、横に振り抜いた。
その反動でローザは爪から外れて地面を転がり木に当たって止まる。
「こいつのお陰で助かったな。お前もすぐ同じ場所に送ってやるから安心しろ」
・・・・・・・・・ローザ。
俺は倒れた姿勢のまま何も出来ない。
あまりにも無力だ、ローザには幾度となく助けてもらったのに、何も返すことができなかった。
俺は俯いたまま動かなかった。
デズモンドはこちらに歩いてくる。
目の前まで来て立ち止まった後、長い爪を俺に向けて振り下ろす。
「ローザごめん!」
その時、左からミドルソードが出てきてデズモンドの攻撃を弾く。
「龍之介、遅くなった」
父が息切れをしながら体勢を整える。
「父さん・・・」
「大丈夫か!龍之介」
父は俺にひと声かけると同時に攻撃を繰り出す。
デズモンドはバックステップで躱す。
2人が攻防を繰り返す中、俺はまだ動けないでいた。
俺のせいでローザが・・・。
力無く項垂れている俺に父が叫ぶ。
「龍之介!気をしっかり持て。勇者だろ」
俺はなんの力も無い。
いつも誰かに助けられてばかりだ。
そして誰も救えない。
俺はローザを見る。
俺は彼女の仇も打てないのか。
するとローザが少し動いた気がした。
俺はローザに駆け寄った。
「りゅ、りゅうのすけ・・・良かった。あなたは誰よりも強いわ。私が好きなあなたは相手が強くても決して諦めない。さあ立ち上がって・・・もっと自信を持ちなさい」
ローザは口から血を吐きながら俺を励ます。
俺はこのままでいいのか?
好きな女に格好良い所も見せられない、そんな男で。
いいはずがないだろう!
俺は立ち上がる。
持っていた木刀はボロボロで使い物にならない。
俺は木刀を固く握りしめて念じる。
聖剣アリュール、来てくれ!
頼む!
聖剣は魔王を討伐して直ぐに光と共に消えた。
ここは世界は違うが、きっとここに来てくれる!
俺が念じてしばらく経つ。
すると俺が握っている木刀に光が集まり、その光は剣の姿に変わっていく。
光が収まると俺は小さくなった聖剣を握りしめていた。
仄かに白く輝いている。
俺は聖剣を握りしめてデズモンドの元に走り出した。
お読みいただいた方は出来れば評価をお願いします。
X始めました。良ければフォローお願いします。
@iseyari0408




