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異世界から帰ってきた俺は人生をやり直す!  作者: ゆう
小学校編 後編

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39/70

小学校編 32話 ~神社での戦闘~

誤字脱字等ありましたらご連絡いただけると嬉しいです。

日曜日になった。


公園でローザ、啓介と合流した俺達は軽く打ち合わせをしてから神社へ向かうことになった。

啓介が先行、俺とローザはその後をついていく。

本当は空間遮断の魔法を使いたかったが、今日は快晴で風も無いため微精霊がいないため使えない様だ。


9月になりすっかり秋になってきた。

風も心地良く髪を撫でる。

こんな状況でなければ秋晴れを楽しみながら散歩できるのだが、今回は流石にそんな訳にはいかないのが残念だ。


しばらく歩いていると神社へ向かう石段が見えてきた。

啓介が石段の頂上に到着する頃、俺とローザは石段ではなく横の林を抜けていた。


山道にはアースロットで慣れていたものの子供の身体ではどうしても時間が掛かってしまう。

俺達がようやく頂上へ着いた頃には啓介が誰かと話をしている場面を目撃する。

どうやら転移盤のある神社裏で話をしている様だ。


「・・が、・・・・・う」

「わ・・・・・。・・・だろう?」


ここでは会話が聞こえない。

俺とローザは啓介と話している男に見つからない様に神社まで移動する。

ここからでは相手が見えない。

だが啓介と話をしているのは1人の様だ。


「お前が調べてきたことを教えてもらおうか」

「その前に聞かせてくれ。俺はアースロットに戻ることが出来るのか?」

「それは話を聞いてからだな」


俺はローザを神社に残し、林を回って男の裏側へ向かう。

このために父特製の木刀を持ってきた。

どれ程役に立つか分からないが無いよりはマシだろう。

俺が林を回っていると男は気配に気が付いたのか、こちらをみて目を凝らす。


「そこにいるのは誰だ!」


どうやら俺の存在がバレてしまった様だ。

俺はゆっくりと林を出る。

そして見えてきたのは頭に小さい角が1本ある男だった。


角を持っているのは鬼神族か魔人のどちらかだ。

2種族の違いは肌の色。

魔人は青色、鬼神族は黒に近い肌色だ。

そして目の前にいるのは青色。

俺は魔人に向かって質問する。


「お前は誰だ!」

「・・・」


どうやらこいつは俺が龍之介だと知らない様だ。

もしかしたら大人の俺しか知らないのかもしれない。

俺が答えに窮していると啓介が男に向かって答える。


「こいつは俺の友達だ。遊ぶ約束をしていたからここまで付いてきてしまったんだ」

「なんだと?! だが我を見たからには生かしてはおけない。運が悪かったな」


俺は背中に隠した木刀を構える。

出来る限り時間稼ぎをしなければ。


父かザッシュ、ロイドが毎日交代で転移盤を見張っている。

もう少ししたら誰かがここにくるはずだ。


「お前も用済みだ。こいつと一緒に死ぬがいい」

「話が違うぞ!」


魔人は啓介に向かって長い爪を使った攻撃を繰り出す。

啓介は無防備だ。

俺は走って啓介の元までやってくると木刀で攻撃を防ぐ。


「悪い、助かった・・・龍之介」


無意識だったのだろう、啓介が俺の正体をバラしてしまった。

それを聞いた魔人は俺の顔をジッと見つめた後、長い口を広げてニヤリとする。


「お前が龍之介だったか!これは運が良い。我は魔王様が配下、デズモンドである。お前の首を魔王様に献上してくれるわ」


自らをデズモンドと名乗った魔人は俺を見て笑いだす。

隙を見て啓介を逃がすため、俺は後ろにいる啓介とローザに向けて叫ぶ。


「啓介、早く逃げるんだ! 出来れば俺の自宅へ行って誰か呼んできてくれると助かる」


啓介はそれを聞いて後ろに向かって走り出した。

ローザは気が付いてくれるだろうか。

ローザにも言葉が届いているように祈りながら、デズモンドに向かって木刀を構える。


魔人の強さは角の本数と形で大体分かる。

こいつは小さい1本角だ、そこまで強くは無いだろう。

ちなみに魔王は長く曲がった角が5本生えていた。


大人の俺であれば、こんな敵は一刀で片付けられる。

だが今の俺は小学3年生の子供だ、勝つことは出来ないだろう。

俺の役目は父やザッシュ達の誰かが来るまで戦いを持たせる事だ。


「おい、かかって来ないのか? ならば我からいくとしよう」


デズモンドはこちらに向かって両手を広げてゆっくりと歩き出す。


ジリジリと後退しながら出方を伺っていると、目の前にいたデズモンドの姿が一瞬で消えた。

跳躍で一気に間合いを詰めて来たのだ。


「お前、武道系か!」


デズモンドは俺に溝打ちを繰り出す。

俺は木刀で防ぐが反動で後ろに吹っ飛んだ。

こいつはスピードがあまりにも速い。

目が追いつかない・・・このままではマズイ。


後ろに吹き飛ばされた俺は木に衝突する。

意識が飛びそうになるが何とか耐える。


俺は再び立ち上がり木刀を構える。

デズモンドはまたゆっくりとこちらに向かって歩いて来ている。

こいつ・・・強い。

木刀では歯が立たない・・・応援が来るまで、果たして持つのか。


「お前は弱いな、勇者なのだろう? もっと本気を出して貰わないと我が楽しめないではないか」


デズモンドは大きい口でニヤリと笑う。

このスピードではカウンターも出来ない。

2年間習った帝国式も魔族相手では分が悪い。

もし聖剣があれば・・・。

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@iseyari0408

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