小学校編 30話 ~ローザに相談~
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ローザを自室に案内する。
母が紅茶とお菓子を持ってきてくれたため、お礼を言って一式を受け取る。
ローザは母が持ってきたケーキを見て笑顔になる。
「私の好きなチーズケーキだ! お母様ありがとうございます」
「ローザちゃんはチーズケーキが好きでしょ? ゆっくりしていってね」
ローザが笑顔でお礼をいうと母は嬉しそうに微笑んだ後、退室していった。
いつのまにローザの好みを知ったのだろうか。
「それで龍之介、相談って何?」
「あぁ、実は・・・・・・・」
俺は前世で親友だった啓介の事を話した。
仲良くなった経緯から亡くなったこと、そして今の世界での啓介について。
ローザは俺の話に頷きながら静かに聞いていた。
「それでさっきの事だが啓介は俺を尾行していた」
「尾行?偶然じゃないの?」
「いや、あいつの自宅はこの辺りじゃないし、通り過ぎるのを隠れて見ていたが明らかに俺を探していた」
「そうなのね。・・・龍之介、あなたは啓介君をどうしたいの?」
今の啓介とは友達では無いが、前世では啓介の存在がどれ程の救いになったか分からない。
啓介が何者であろうと、その恩は返したい。
俺はローザに啓介を救いたいと答えた。
「龍之介、もし啓介君がアースロットの刺客だったとしたらどうするの?」
アースロットの刺客か・・・考えたくなかったが、その可能性は否定できない。
いや・・・だが・・・。
答えの出ない俺にローザは答える。
「私が啓介君に近付いてみるわ。龍之介は警戒されているだろうし」
「だが、もし相手がアースロットからの刺客だった場合、ローザが危険だ」
「まあ何とかするわ」
何でもローザ頼りで良いのだろうか。
俺の力不足を痛感する。
「もし危険を感じたらすぐに中断してくれ」
「分かったわ」
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それからローザは啓介との交流を開始した。
2人が仲良く話す様になるのに時間は掛からなかった。
初めはローザから啓介の席までやってきて話をしていたが、最近では啓介からローザの元へ行き話をするようになった。
啓介がローザが仲良くなるにつれ、俺への尾行も減っていった。
時々ローザには啓介のことを聞いていたものの何も進展が無いまま5か月が過ぎた。
啓介が事故に遭うのは俺と出会って半年後の9月・・・そう今月だ。
正確な日時は特定できないが、そろそろ俺も行動に移さないといけない。
俺はローザを再度自宅へ招待する。
「りゅ~ちゃん、ローザちゃんが遊びに来たわよ」
学校が終わり自室にいた俺は玄関までローザを迎えに行く。
ローザを連れて自室へ移動すると早速話を始める。
「あれから5か月経ったがどうだ?」
「色々と話をしてくれたわ。所々隠していたけれど、話を集約するとアースロットから来た線が濃厚ね」
「やっぱりそうか。他に何か言っていなかったか?」
「多かったのは家族の事かしら。今は会えないけど近日中に一緒に住むことができるんだって嬉しそうに話をしていたわ」
アースロットから家族を呼ぶ?
ザッシュとロイドの時と似ていないか?
ローザもその事は気付いていたらしく、詳しく話を聞こうとしたが上手く誤魔化されたそうだ。
ここまで来たら本人に直接話を聞くしかない。
「ローザ、悪いが啓介を明日の学校終わりに公園に呼び出してくれないか?そろそろ俺が直接話をする」
「えぇ分かったわ」
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翌日、学校が終わり公園のベンチに座って待っているとローザと共に啓介が公園に入ってきた。
ローザが俺を見つけ、こちらに歩いてくる。
啓介は俺を見ると絶望した顔でローザを見つめる。
「なぜこいつがここにいる!ローザ・・・騙したのか!」
ローザは申し訳なさそうに謝る。
俺はローザから話を引き取る。
「ごめん、啓介。君に話したいことがあるんだ」
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