小学校編 19話 ~両親に相談~
初投稿です。
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起きたらもう昼過ぎになっていた。
自室を出てリビングへ向かうと、ちょうど両親がテレビを見ているところだった。
「りゅ〜ちゃんおはよ!お昼ご飯食べる?」
俺は母の言葉に頷くと椅子に座り、テーブルに置かれているチャーハンを食べた。
昼食を食べ終わった俺は両親にさっき見た夢の話をすることにした。
「父さん、母さん、話したいことがあるんだ」
話を切り出すと、父はテレビを消してこちらを見る。
俺は夢でアフロディーテに会ったこと、そこで聞いた話を両親に伝える。
「アースロットが元々魔族の土地だった・・・か。長くアースロットに住んでいたが、こんな話は初めて聞いたな」
アースロットで産まれて人族として育ってきた両親は魔族との戦争を実体験している。
今更、魔族が元領地を奪い返すために戦争をしていると聞いても簡単には納得できないだろう。
アースロットに5年だけ住んだ俺ですら素直に受け入れられなかったのだ。それも当然の考えだ。
「魔族側にも相応の信念があった。これじゃどちらが悪者か分からないな」
「でも私達は自分の産まれた場所を守るために戦った。それは真実だわ」
父が罪悪感を持たない様に母が上手くフォローを入れた。
魔族には魔族の正義がある・・・もちろんそれ以外の種族であっても同様だろう。
お互いがお互いを攻め合う状況だったため、見えていなかったのだ。
だが、そうだとしてもこちらの世界に侵略しようとすることに正義は無い。
「父さん、一旦アースロットでのことは置いておこう。今考えないといけないのはこちらに攻めてくる魔族についてだと思う」
「そうだな。今はこちらの世界に住んでいるんだ。俺達家族の将来を守るためにも何か手を考えないとな」
そういえば、昨日の帝国騎士・・・アフロディーテに聞いた内容から推測するとリーファに騙されている可能性が高い。
リーファの目的は2つ。自分の眷属である魔族をアースロットの支配者にすること、そしてこちらの世界への侵略。その構想に人族の救済は無いはずだ。
よくて奴隷、悪ければ・・・。
あぁ、忘れていたがもう1つあったな。俺の殺害が・・・。
「父さん、昨日の2人はまだ生きているの?」
「あぁ、流石に時間が無かったから転移盤がある神社に隠している」
「その2人にリーファの真実を伝えたら、こちらに協力してくれるかな」
「こちらの世界の人間と共存するのは難しいかもしれないが、小柄な男は話に乗ってくるかもしれないな。それじゃあ明日にでも行って聞いてみるとするか」
そう答えた父に俺は待ったをかける。
「ちょっと待って父さん、出来れば僕も連れて行って欲しいんだ」
父は少し悩んだが、危ないことは絶対にしないことを条件に渋々だが同行を許可してくれた。
「それにしても、まさか龍之介が勇者の末裔だったとは。クリスタルに封印されていたから、ただの赤ん坊じゃないとは思っていたが。よく見れば賢そうな顔をしてるな」
父は笑みを隠しながら俺の顔を覗くように見つめる。
「だがリーファという女神がお前に害をなすとなれば俺が全力で守るから安心しろ」
「それは俺たちでしょ?私もりゅ〜ちゃんを守るわ」
2人は立ち上がって俺を抱きしめる。
本当にこの2人に育ててもらって良かった。
ジワーっと心が暖かくなる龍之介であった。
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@iseyari0408




