小学校編 17話 ~後処理と初めてのローザ宅~
初投稿です。
皆さま大らかな気持ちでお読みいただければ幸いです。
誤字脱字等ありましたらご連絡いただけると嬉しいです。
父も俺と同じ結論に達したのだろう。
少し考えた後、男2人に向かって話す。
「悪いがお前達を生かしておくことはできない。龍之介、ローザちゃん、ここからは大人の時間だ。悪いがローザちゃんの家で迎えに行くまで待っていてくれないか」
「でも学校に戻らないと・・・」
「それは私が学校に連絡しておくわね。ついでに2人のカバンも貰いにいきます」
学校については母が何とか誤魔化してくれるそうだ。
俺とローザは後ろ髪を引かれる思いのまま、ローザの自宅へ向かって歩き出した。
ローザの自宅へ行くまでの道中、俺はローザに感謝を述べる。
「ローザ、本当に助かった。君の存在がこんなにも心強かったことは初めてかもしれない」
「あら?魔王を倒した時よりも?」
ローザはウフッと悪戯っぽく笑いながら答える。
「とにかく助かった。ありがとう」
「いいのよ!それよりうちに来るの初めてね」
そうだった。
前世でも女性の部屋に入るなんて経験したことが無かった。
急に緊張してきたぞ・・・
「もう、緊張しすぎよ。さあ着いたわよ」
あっという間に着いてしまった。
「ただいま~」
ローザが元気よく帰宅を知らせるとローザの母が奥から顔を覗かせてからこちらに向かってくる。
「ローザ、どこに行っていたの!学校の先生から授業中にいなくなったって連絡が来たわよ」
マズい・・・何とか誤魔化さないと。
「初めましてローザちゃんのお母さん、そしてごめんなさい。学校の休憩中に僕の体調が悪くなったからローザちゃんにうちまで送ってもらっていたんです」
「まぁそうだったのね」
「ママ、この子は龍之介っていうの。私の友達なのよ」
何とか誤魔化せたようだ。
ローザから紹介を受けた俺は挨拶をした後、ローザの自室へ案内される。
ローザと俺は2階へ上がって左側にある部屋へ入った。
中はピンクを基調とした可愛らしい部屋だった。
カーテンもレースに複雑な模様が刺繍されており、部屋の色調と合っている。
「ここに座って」
ローザに案内されてテーブル横の椅子に座る。
「こんな可愛い部屋なんてアースロット時代を考えると想像できなかったよ」
「失礼ね。私は元々こういうのが趣味なのよ」
ローザは頬を膨らませて怒る振りをする。
昔からローザが恥ずかしさを誤魔化す時にする癖だ。
俺はつい笑ってしまったところ、ローザも我慢できずに笑いだした。
しばらく笑った後、ホッと息を吐く。
「龍之介、お疲れ様。本当によかったわね」
「あぁ長かった。本当に・・・ローザありがとう」
ローザは照れながら微笑む。
本当に昔からこの笑顔に何度救われてきたことか。
するとドアがノックされてローザの母が入ってくる。
紅茶とケーキを持ってきてくれたようだ。
俺はお礼を言うと「ゆっくりして行ってね」との言葉を残してローザの母は部屋を退室した。
「ところであの2人はどうなるのかしら」
「きっと父が上手く処理してくれるんだと思う」
あの2人はもうアースロットには帰れない。帰るためには俺を殺すしかないのだから・・・。
そうなると2人の運命は1つしかない。
残酷だとは思うが、アースロット出身の両親は躊躇しないだろう。
「でも隊長と呼ばれていた男の人が言っていたこと・・・今後も先兵が転移盤を使ってこちらにやってくるんだよね」
「そうだな。どうにかしないといけない」
「私の力が必要になったら遠慮なく言ってね」
「ありがとう」
話が弾んだこともあり、すぐに母が訪ねてきた。
俺は帰る支度をして迎えに来た母とともに自宅へ帰っていった。
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