小学校編 13話 ~長い一日~
初投稿です。
皆さま大らかな気持ちでお読みいただければ幸いです。
誤字脱字等ありましたらご連絡いただけると嬉しいです。
朝、目を覚まして外を見る。
天気予報の通り、雨が降っている。
朝食を終え、傘を持って自宅を出る。
学校まで集団登校した俺は教室へ向かいながら、隣で歩いているローザに話しかけた。
「給食が終わった後の休憩時間になったら抜け出そう」
「分かったわ。カバンも持っていく?」
「それは目立つから止めておこう。全てが終わったあとに取りに来よう」
ローザと抜け出すタイミングを打ち合わせ、俺は教室にある自分の席に座る。
1時間目、2時間目と時間が過ぎていく中、俺は授業に集中できなかった。
もし今襲われていたら間に合わないのではないか・・・
俺は本当に助けられるのか・・・
つい前世で見た両親の亡骸を思い出してしまう。
ここで全てを変えるんだ。そう言い聞かせて昼になるのをひたすらに待つ。
給食の時間が来た。俺はいつもの様に自分の分を取り、食べ出すが緊張からか食べ物が喉を通らない。
何とか早く食べないと・・・
ようやく食べ終わり、休憩の時間が来た。
俺とローザは教室を出て運動場へ向かう。
「まだ侵入者は来ていないか?」
「まだよ。なんとか間に合うと思うわ」
俺達は他の生徒や先生にバレないよう学校から出た。
自宅まで帰る道中を走っていたところ、ローザから侵入者を感知したことが告げられる。
玄関からだ、急がなくては!
何とかマンションまで辿り着いた俺は、隠していた木製バットを取り出し、エレベーターに乗り込む。
エレベーターが7階に着くと、俺は周りを見渡した。
うちの玄関が開いている!
急がないと!
玄関まで来ると、リビングで言い争う声が聞こえる。
「リーファ様の命令だ。竹内龍之介を出せ」
「そんなやつは知らない。他をあたるんだな」
「まぁいい。どちらにしてもお前達には死んでもらう」
リビングに近付くと父と長身の男、母と小柄な男が対峙しているところを目撃する。
侵入者2人は背中を向けている為、まだこちらに気が付いていない。
長身の男がロングソード、小柄な男がミドルソードを構えていることから、こちらの人間では無いことが分かる。
「龍之介!逃げろ!!」
父がこちらに気が付き、叫ぶ。
これに反応した長身の男性がこちらを振り向き、俺を発見すると、ニヤリと笑みを浮かべる。
「お前が龍之介か。確かに聞いていた通りの顔だ」
俺は窓を開けるために走り出す。
途中、男が俺を捕まえようと手を出したが、バットを振って威嚇する。
やっとの事で窓までたどり着いた俺は、全力で窓を開けローザに向かって叫ぶ。
「ローザ!」
「アクアストーム!」
ローザは俺の意図を組んだのか精霊魔法を唱える。
両手から出た水は、窓から吹き込んでくる雨風を吸い込んで大きく渦を巻いて長身の男に飛んでいった。
魔法の直撃を受けた男はベランダまで吹っ飛んでいった。
後、もう1人!
母と対峙していた小柄な男は、構えていたミドルソードを母に向かって振り上げているところだった。
間に合わない!
その瞬間、父が落ちていたロングソードを拾い、あっという間に小柄な男の元に辿り着き、ミドルソードを受ける。
「アクアストーム」
父が小柄な男の攻撃を防いだタイミングで、ローザの魔法が炸裂する。
魔法が命中した男は壁に激突して気を失った。
気が付いても男達が暴れないよう、父は家にあったロープで2人を縛る。
「龍之介が何でここに? それにローザちゃんも」
「嫌な予感がして学校を抜け出してきたんだ」
父を何とか誤魔化そうとしたがダメだった。
以前ローザと公園で魔法の練習をしているのを見ていたそうだ。
空間遮断の魔法を掛けていたつもりだったが、その後に練習で打ってもらったアクアストームによって効果が切れていたらしい。
「龍之介・・・お前はこうなるのを知っていたな。・・・全て話してくれないか?」
流石に隠しきれないと感じた俺は、両親に全てを打ち明けることにした。
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