小学校編 9話 ~精霊魔法の威力~
初投稿です。
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作戦会議の日から数日たったある日、俺とローザは公園まで来ていた。
朝から降り続いた雨は夕方になった今でも止む気配は無い。
「流石に雨の日の公園は人がいないな」
「こんな日に外で遊ぶやつなんていないわね」
そう、今日は精霊魔法の威力が天候に左右されるのか実験する日だ。
アースロットは常に曇りで雨は降らず、魔属領に至っては雨の代わりに赤色の酸性雨が降っていたため、天候に左右されるのか分からない状況だった。
ちなみにアースロットは魔属領でも精霊魔法は使えた。なぜなら魔法使いは精霊を必ず使役していたからだ。しかしこちらでは精霊を見たことが無い。存在しているのかは不明だが、威力の弱い精霊魔法が使えるということは何処かには存在しているのだろう。
今から7月までに精霊を見つけられれば威力のある精霊魔法が使える様になるが、6歳の俺たちでは不可能に近い。
そういった理由から今回の実験に至ったということだ。
「龍之介、まずはアクアストームを使ってみるわね」
「あぁ頼む」
詠唱は両手を使うため、ローザはレインウェアを羽織ってから詠唱を始める。
「アクアストーム」
詠唱とともにローザの足元に魔方陣が浮かび上がり、ローザが前に突き出した両手から大量の水がスクリューを巻きながら飛び出していく。
「お!威力が戻ったな」
「そうね。魔法を使ってみて気が付いたのだけれど、雨の中に微精霊を感じたわ。その影響かも」
「親精霊の存在は感じるか?」
「それは感じないわね、でも微精霊がいるのなら親精霊も何処かにいると思うわ」
親精霊がいなかったのは残念だが、ローザが微精霊の存在を感じられたのは大きな成果だった。
「続いて火の魔法を使ってみてくれ」
「分かったわ、ファイヤーストーム!」
ローザは再び詠唱を始めてファイヤーストームを唱えたが温風が吹いただけで終わった。
「威力を上げるには同一タイプの微精霊が必要だってことか」
「そうみたいね。でも雨の日であれば水系統の魔法が使えると分かったのは大きな進展じゃないかしら」
「そうだな、後は雨の強弱で威力が変わるのかも調べておきたいな」
それからまた数日後。
今にも止みそうな優しい雨が降っている日がきたため、俺とローザは再び実験を始める。
「アクアストーム」
前回とは明らかに威力の弱い、例えるなら水鉄砲から出される水と同等程度の威力だった。
これで降水量によって威力が異なることが確定した。
「今回の実験で色々と分かった。ありがとうローザ」
「いいのよ!今度私が困っていたら助けてね」
よし、準備は順調だ。後は何か武器になる様なものを探しておかないと。
この時の俺は慢心していた。公園の端で誰かがこちらを見ていたことに気が付かなかったのだから。
『今のは魔法?一体なぜ・・・』
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