小学校編 6話 ~作戦会議1~
処女作です。
皆さま大らかな気持ちでお読みいただければ幸いです。
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昨日は深夜まで起きていたため、瞼がとても重い。
また眠ってしまいたくなる所を何とか思い止まり、着替えをしてリビングに行く。
「おはよ、母さん、父さん」
「あぁおはよう」
「りゅ〜ちゃんおはよ、朝食ができているわ」
俺は席に座り、朝食を食べながら昨夜のことを思い出す。
ローザがこちらの世界に来てくれたのは僥倖だった。しかも魔法が使えることは大きなアドバンテージになる。なにせこちらは6歳の体だ。いくら未来を知っているとは言っても、この体で出来ることは多くない・・・。
両親を殺す犯人が何人いて、どの様な武器を持っているのか不明な今、少しでもこちらが有利な状況を作らないといけない。まずはローザに全てを話して協力を得ることが必要か。
朝食を食べ終えた俺は小学校へ向かう。
マンションのエレベーターを降りると、入口にランドセルを背負った女の子が立っていた。
「あなたが龍之介君?」
「はい」
「私は梨花、6年生よ。うちの学校では近所の小学生が集まって集団登校することになっているの。今日は私がここまで迎えにきたけど、明日からは集合場所まできてね」
梨花は俺の手を取り、集合場所まで歩き出した。
そこにはローザと男の子がいた。
「お前が龍之介か?俺は良太、5年だ。これからよろしくな」
俺はこの2人を知っている。今日と同じ経験を前回の周回でもしているからだ。と言っても両親がいなくなった俺はすぐに引っ越すことになったため、3か月ほどの付き合いだったが。
小学校に着いた俺はローザと教室へ向かう。
「ねぇ龍之介、学校って何をするところなの?アースロットにはこんな施設無かったから楽しみ!
私は格闘術と射撃を習いたいわ」
「そんなことはやらないぞ、ほとんどの時間は勉強だ」
「え~、そんなの嫌よ。もう来るの止めようかしら」
「日本では義務教育というものがあってな・・・」
ローザはこれ以上聞く気は無い様だ。
まさか小学校をギルドの育成プログラムと同じだと思っていたのか。
「そういえばローザ、後で話があるんだ。少し時間をくれないか」
「今じゃダメなの?」
「ここだと流石に話せない。出来れば空間遮断をした中で話したい」
「重要な話ってことね、わかったわ。じゃあ学校が終わってからあなたのおうちにいくからそこで話しましょ」
1年生の授業を大人が聞くというのはとても退屈だ。こんな生活があと6年続くかと思うと気が重くなる。
この時間を利用して何か出来ることを考えないといけないな。
あっという間に授業が終わり、帰りも集団登校で自宅へ帰ってきた。
自宅へ帰ると父と母がリビングでテレビを見ていた。
「龍之介帰ったか!」
「ただいま父さん。仕事は?」
「今日は終わりだ・・・よし!ゲームでもするか」
「ごめん、今日は友達が遊びに来ることになっているんだ」
「そうなのか?じゃあしょうがないな。で、誰が遊びに来るんだ?」
「昨日会ったでしょ?ローザだよ」
父はニヤニヤと楽しそうにこちらを見てくる。父には俺とローザが一体どう見えているのか・・・
「じゃあ何かデザートでも買ってこなきゃね」
母はいそいそと買い物の準備を始める。
ピンポーン
呼び鈴がなり母が対応する。しばらくすると玄関が開きローザが入ってきた。
「初めまして!ローザです。今日はよろしくお願いします。これ良かったら食べてください」
ローザはとても緊張している様だ。手土産を母に渡す手が若干震えている。
「ローザ、ぼくの部屋で遊ぼう!」
俺はローザの手を取り、自室に案内する。
「龍之介の両親だって思うと緊張するわ。嫌われたくないし長い付き合いになるでしょ?最初の印象が大事だって思ったら、まともに話が出来なくなっちゃった」
俺と2人になったローザはようやく気を抜けたのか、テーブルに突っ伏した。
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