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その少女・異世界でも非常識  作者: フラック
1章 勇者召喚の儀式
9/50

8話 知略

金曜にしようと思ってたんだけど

主人公の少女が居ないと話が面白く成らないので

1日1話投稿で、日曜中に13話まで いっちゃおうかと・・・。

 



 【カス】と呼ばれる

第1の塔神官長カスティーラの案内で

第1の塔の勇者である女エルフの【D】は

第2の塔に向かうのだが。


 その道すがら

Dの姿を見た神官達は、心此処にあらずと

放心状態でDの姿を目で追うのだった。


人族には無い美しさを

惜しげもなく披露するD

本来なら人族以外は忌み嫌われる国ではあるが

それを忘れさせるほどの美しさと優雅さが

人族の心を惑わせるのだった。


 道すがらDは、カスティーラと会話することなく

一人言の様に

「たしか・・・

 そうね、そうだったはずね

 でも、詳細は・・・。」と

何かを思い出しては

ブツブツと口にするだけで

周りの視線など気にする素振りも見せず

ゆっくりと目的地に向かうのだった。


 

 Dが、第2の塔の儀式の間に入って驚いたのは

【ドラゴニーズ】だろう存在が

結界に封じ込められていた事だった

一瞬声を上げそうにはなったが

一息呼吸をすると

Dは冷静に状況を把握していく

【ドラゴニーズ】はさる事ながら

この場には、神官だろう存在が数人と・・・


第3の塔の巨人の女勇者クラリスが

床に横になって、あくびをしながら

鋭い眼光でこちらを見ている・・・。


 だいたいの状況は理解はしたDだが


「カス、この状況を簡潔に教えてもらえるかしら?」


「は・・はい

 あの御方が召喚されすぐ暴れだし

 キュロス様とクラリス様と戦う事となり

 その結果、キュロス様の結界で

 あの御方が拘束され

 とりあえず、この現状となっております。」


カスティーラが、第2の塔の勇者を【あの御方】と言ったのは

Dが勇者の中で、一番初めに会いに来た事から

何かしらの大きな意味があるのだと理解し

神官同士の会話の様な【第2の塔の悪魔】など言えるはずもなく

Dに配慮したのだ。


 カスティーラの説明にDは、クスリと笑い

手で、カスティーラに、ここで待つように指示すると

ゆっくりと結界に近づいていった。


 ただ、クラリスはゆっくりと上半身を起こし

床に腰を落としたまま、Dの行動に目を光らせるのだった。


 結界そばまでDは足を進めるが

結界の中の男は、気にする様子もなく

そんな男にDは声をかけた。


「初めまして

 【ドラゴニーズ様】

 少しの間、お話をさせていただきたくお願いいたします。」


クラリスは、その名前を聞いた瞬間

膝を立て、横にあった、大刀を掴む・・・。

 

(ドラゴニーズ・・・その名前を知る者は

 私以外存在しない

 なぜ、あのエルフがそれを知っている!!)と


鬼の形相で、女エルフを睨むのだった。


そして、結界の中の男が目を開き

言葉の主だろう、Dに視線が動く


「ほう・・その名を様をつけて呼ぶか

 なら、そこの木偶の坊から聞いた訳ではなさそうだな。」


言葉が通じたと

内心安心したDは静かに会釈をすると


「私は【D】先ほどこの世界に召喚されました

 7人の勇者の1人らしいです

 どうも、この世界の流れから抜け出すには

 多少なり、勇者らしい行いをしなければ、ならないみたいでして

 まずは、7人の勇者の中で

 いえ、この世界の最強に相応しい

 【ドラゴニーズ】様にご挨拶をと思いまして

 参ったしだいでございます。」


「Dか、覚えておこう

 それと、今、面白いことを口にしたな

 この世界から抜け出す方法・・・

 ヌシ・・・Dは、世界を転移する方法を知っているのか?」


「申し訳ながら、私は知り得ません

 ですが、希望はございます。」


「もったいぶるな!

 その希望とやらを教えろ!」


「それは、まだ、確証を得ていないもので

 今はまだ、希望があるとしか・・・」


そしてDは、小声で


「この場では、伝えれる事にも限度がありますから。」と


 ドラゴニーズも、その言葉に納得が言った

もし元の世界に変えれる方法があっても

巨人族のクラリスには教えたく無いが本心でもあるのだ

そして、確証を得ていないと言うことは

確証を得るために「時間が欲しい」と

言う事でもあるのだろうと一言


「わかった。」と答えるのだった。


Dは、にこやかに笑うと


「最後に差し出がましい事ではありますが

 この結界は、どういたしましょう?

 すぐに壊すこともできますが

 何か理由があって、その中に居られるのでしょうか?」


「捨て置け

 この方が、静かで良いだけよ。」


「失礼いたしました

 次は、お邪魔虫の居ない時にでも。」


Dは軽く会釈をし、別れを告げた

そして、ドラゴニーズは

再び目を閉じ瞑想にはいるのだった。


 これに怒ったのは、クラリス

Dの2倍以上ある巨体を動かし

大刀をDに向けた


「何故・・・その名前を・・・

 トカゲ野郎の名前を知っている・・・」


Dは怯むことなく、笑いながら


「ふふふ・・・

 知っていますよ

 エルフの知識を侮らないでください

 そして、ドラゴニーズが彼の本当の名前で無い事も当然知っていますよ」


「お・・お前

 トカゲの正体を知っていて・・・」


「貴方では、彼に勝つどころか

 傷1つ付けれ無い事など、承知のなのでしょ?

 そして当然、私にも勝つ事も無理にも成りましたけどね。

  今の会話で、彼にとって私の【重要性】は

 かなり大きくなりましたから

 私に危害を加えると言うことは

 彼を怒らす事にもなるのですよ

 理解した上で、その剣を振るうのですよ

 巨人族のお嬢さん。」


そう言うと、Dはクスクスと笑うように

第2の塔の儀式の間から出て行くのだった。



 Dが出て行った後


クラリスが1人吠えた!


ドラゴニーズが

組んだ腕を離し

ため息と共に

両手で耳を塞いだのは

誰しもが納得のいく行動だった。



 第2の塔を後にする

Dと、カスティーラ

無言の中

カスティーラは、息を飲んでDに話しかける


「D様は、何故、第2の塔のドラゴニーズ様に合いに行かれたのですか?」


 Dは、ドラゴニーズに対して、表情豊かに会話していたが

カスティーラ相手には、表情も崩さす、淡々と言葉を紡ぐ


「貴方達の言う7人の神天使

 その7人ですら、彼に勝てないわ

 そもそも、彼に勝てるようなら

 神天使達が、魔物や

 ソレを【統べる王】と戦えばいい事でしょ?

 勝てないから、勇者召喚を行った。

  ただ、巨大過ぎるのよ、ドラゴニーズの魔力はね・・・

 だからこそ、私は私の安全の為に

 彼に私の重要性を売り込んだの

 カス、あなたに分かる?

 私はね、魔物を相手にするより

 ドラゴニーズに睨まれる事の方が

 心底、怖いのよ・・・。」


「そ・・・それほどまでに・・・。」


「ええ、でもねコレは、ある意味、人間を守る為でもあるわ。」


「どういう事でしょうか?」


「私が此処にいる限り

 ドラゴニーズは、この聖都を消滅させれないわ

 私に被害が出る事が出来なくなったって事。」


「おお~~~さすがはD様!」


(まぁ、嘘だけどね

 ドラゴニーズが、怒ってしまえば

 私なんて気にせず攻撃してくるだろうし

 当然、私が転移で逃げれる事も理解してるわ

 それを、カスに言うのは酷だし

 カスや、大神殿のバカ神官どもに

 私の重要性を売り込むには、嘘も必要

 これも、ドラゴニーズが暴れてくれたからだわ

 感謝しなきゃ、ふふふ)


「それで、D様

 ドラゴニーズ様とお会いしましたが

 この後は、誰かにお会いになられますか?」


「そうね・・・

 マフか、キュロスね。」


「キュロス様は、足が軽く行動派なため

 この時間は、所在が分かりませんが

 マフ様ですと、毎日の様に

 第4の塔の勇者様の所に通われているはずです。」


「そう言えば仲が良かったわね

 では、第4の塔に行ってみましょうか。」


カスティーラ、は、Dの言葉に?を浮かべながら

第4の塔に案内するのだった。



 



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