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その少女・異世界でも非常識  作者: フラック
2章 脱・勇者
39/50

15話 ✩アールマティー

(´・ω・`)皆24時間見てるから

ひっそりと更新。

 



 まるで、全ての敵意が


1人の少年に向けられていく!


 逃げるように、その場から離れる、少女。


 だが、その手は、固く少年に握られていた!


 目と目で見つめ合う、少年と少女・・・


 無言の戦いが・・・そこに、存在した。




 そして、神天使【アールマティー】の消滅


それは、神の名の元に集った、人間の根幹を揺るがす事


神天使【アールマティー】その司る物は


【献身】と【信仰】である。


そう【信仰】を司る、アールマティーの消滅は


唯一神【アフラ・マズダー】を信仰する【ゾロアスター教】にとって


人族が神に対する【信仰】と


その生存の根幹を揺るがす事となる。



 騒めく場内を鎮めるように

ザラスシュトラは、その怒りを

豪華な椅子の肘掛にぶつける用に右腕で叩きつけた。


 その、轟音とも呼べる振動は

場内の人間の口を黙らせるのだった。


 ザラシュトラは、左手で頭を抱え

何かを考えた後


「何があったか、全てを話せ!」と告げるのだった。



 マフに捕まり

逃げ出す事ができなかった鈴は

マフよって説得(説教)された鈴は

さすがに、この場から逃げ出しても

ずっと追われ続けるのは嫌だと

マフに近づき、耳打ちしながら話しだした・・・。


 普段、何者にも遠慮せずに大声で話す鈴の姿に慣れたキュロス達は

この行動に疑問を抱いたが

それが、スティングレイが日本人であり

言葉が通じる事で後々の面倒を回避した事だったなど

思いもつかない事だった。



 そして、マフの口から

途切れ途切れではあったが

鈴の召喚された時の事が、綴られていくのだった。





**********




 それは、小学校の1学期の終業式の日の事だった。


鈴は終業式を終え

明日から夏休み入るので

自身の荷物を、鞄に詰め帰宅していた。


 頭の中は、お昼と夕食の献立や

夏休みに、何をしようかと

期待に胸を躍らせて歩いていた。


 そんな時だった

鈴の頭の中に響く

優しそうな温かみの有る声が聞こえてくる。


『異世界の少女よ

 どうか、私達の世界を救って・・』


鈴は、全てを聞く前に、食い気味に


『ごめんさい

 他をあたってください。』と


いきなり、頭の中に届いた声を驚きもせず、一刀両断に断った。


『え?』


『そういう、大量生産された、ラノベ的展開に興味はないんだけど・・・』


『あの・・話だけでも・・・』


『明日から夏休みだから

 やることイッパイで、忙しいので切りますね~~。』と


まるで、携帯電話にかかってくる

悪質な勧誘を断るかのように

頭の中に聞こえてくる声を、シャットダウンしたのだった。



 次の日

大親友の2人が遊びに来るので

朝から昼食の準備で台所で料理をしていると

再び、頭の中に声が聞こえてきた


『異世界の少女よ・・・

 どうか・・・

 話だけでも聞いてもらえないでしょうか?』と・・・


それは、先日より、すこし疲れた感じの声でもあったが


『間に合ってます!』


『それでも、どうか・・・・』


『異世界とか意味が分からないし

 そんな話は、お兄ちゃんにしてよ

 あのオタクは、ソレ系の話すきだから。』


『いえ、私はあなたに・・・』


その声が全部話す前に

鈴は容赦なく、シャットダウンするのだった。



 その後、鈴は2人の大親友と遊び

明日も遊ぼうと約束し、大親友の2人は帰っていった。


 鈴は、夕食の準備にとりかかったが

今日は両親は帰ってこないので

鈴と、その双子の兄、そして居候の3人分の料理なのだが

ただ、居候が大食で、兄と一緒で肉が好物な為

すこし、食材が心許なかった。


 ある程度の食材は

一般家庭には無駄とも言える

2つの大きな冷蔵庫にストックは有るのだが

鈴は夕食の材料と

明日、大親友と食べる昼食の為

買い出しに出ることを決意する!


 買い出しは、ほぼ毎日の事なので

日課ではあり

決意する程の事ではないのだが・・・。


 すでに、日は傾き初めていた

鈴は、買い出しの準備を終えると

リビングのソファーで、気持ちよさそうに寝ていた

1匹の子猫に声を掛けた


「こはくくん、買い出し行くけど、一緒に行く?」


「にゃぁ~~」


「おっけーーー

 こはくくんは、夕飯なにが良いと思う?」


「にゃぁ~~」


「えーーー、肉って

 お兄ちゃんが、肉好きだからって言っても

 野菜も取らないとダメなんだからね!」


「にゃ!」


「く!

 でも、野菜も食べさすからね!」


 鈴は、楽しそうに、そんな会話をしながら

家を出て、買い出しに向かうのだったが


そんな買い出しの道中

またアノ声が、頭の中に聞こえてきた

ただ、それは、まるで、重病人かのように・・・


『た・・・たすけて・・・』と・・


 鈴にとって、日本が、世界が、異世界が・・・・など

興味の欠片も有りはしなかった

小さな少女である、鈴自身

それらが、どうなろうと関わる気は無い

そんな物は、兄や母が解決してくれると信じていた。


 ただ、目の前で傷ついた人間を無視できるほど

鈴は、非道になれはしない

そして、鈴は


『大丈夫?

 何があったの?

 そこは、どこなの?』と


『おねがい・・・・さいご・・・の・・・ちか・・・ら・・・』


 鈴の足元に、光る魔法陣が浮き上がり

足元に居た、子猫と共に鈴は、その場から

その世界から消えた。


 鈴は、一瞬光に包まれ

そして、目の前に現れた空間は、全てが白く

薄い霧の中の様に、遠くまで見渡せない空間

ただ、目の前には、綺麗な女性が力なく横たわっていた。


「おねぇさん!

 大丈夫?

 今、回復するから」


 鈴はデバイスを起動させ

目の前の女性に魔法を使うも

その、手応えとも言える感覚は無い。


『もう・・わたしは・・・

 世界を・・・すくってください・・・

 やさしい・・・ゆうしゃ・・・さま・・・』


 力なき体で、視線だけ鈴に向ける女性は

口も動かず、その言葉だけ鈴の頭の中に響き

その存在が希薄になっていく。


 女性に向けて鈴が差し出した腕は

女性を通り抜け、その存在を通り抜けた。


 そして、女性の体は、指先と足先から光り輝く粒子に姿を変えていく

それは、女性の消滅を意味する。


 と、同時に、鈴は何かに気がついたかのように


「ここは?

 ここはどこ?

 戻して・・・

 戻してよ!

 私の家にかえしてよ!!!」


女性の存在が・・・光となって消えていく


 彼女が、鈴に残した最後の言葉・・・それは


『ごめ・・ん・・・な・・・さ・・・・い・・・。』


その瞬間、鈴は全てを理解した・・・


ここは、すでに異世界だと・・・


それは、家に帰れない事であり


大好きな、母親に会えない


大好きな、兄に会えない


その悲しみと、絶望が、幼き鈴を襲う。




鈴は泣いた


ただただ、泣いた・・・・。


周りの霧が晴れ


異世界である神国アンシャンに


その第4の塔の勇者召喚の魔法陣の中心に召喚されようとも


ただただ、泣いた


悲しみが薄れる事もなく


絶望が続く限り


何日も・・・


何日も・・・・。




 それが、鈴がこの世界に来た経緯である。


ただ、それを証明する物はなく

それを証言する【アールマティー】は、すでに消滅し

鈴の知らない所で、アールマティーに何が有ったか

それを知る者は居ない。


そして、鈴の口にした、それが真実なのか・・・


鈴が、知り得る真実を全て話したのか・・・


それは、鈴だけが知る


【語られる事の無い真実】


なのかもしれない。





 話を聞いた、皇帝ザラスシュトラは

その話を全て信じた訳ではない

ただ、目の前に有る事実として存在するのは

自身の持つ唯一神【アフラ・マズダー】の加護で感じられるハズの

勇者リーンが持つ筈だった、神天使の加護が感じられないと言う

たった1つの事実。


 本来【神天使】は、肉体を持つ存在ではない

完全なる、精神体と言える存在

それは、物理攻撃を持っても

魔法攻撃を持っても

倒すことのできない存在

それが、この世界の絶対なる理でもある。



 ザラスシュトラは、ゆっくりと立ち上がると


「神域を発動する。」


その言葉に、場内は今までの、沈んだ雰囲気が変わり

何かに期待するような

大きなざわめきが湧き上がっていった。


 ザラスシュトラは、小さく口にする


「アフラ・マズダー

 その力をこの場に・・・・」


 謁見の間に

広がっていく圧倒的な力

それは場内を包み込んでいく

【神域】を知るこの世界の人間は

唯一神の力に感激するが

キュロス達にとって、それは未知の力となる。


 唯一神【アフラ・マズダー】の力が満ちた空間

それは、Dをイラつかせる

(この力が、あの【御方】を滅した力・・・。)


 ザラシュトラは

唯一神の代行として命令する。


「姿を表せ【アムシャ・スタンプ(不滅の聖性)】!」


アムシャ・スタンプ

それは、7人の神天使の総称であり

その7人を、神域に現界させる。


 ザラシュトラの居る、謁見の間の最上段

それより、すこし高い場所に空に浮かぶように

神天使が1人

また、1人と姿を現していく・・・。


そして、それは、ザラシュトラを含む

この場にいる、勇者以外の人間を更なる衝撃を与える事となった。


 7人存在するハズの神天使

勇者リーンの話が真実なら

ここに姿を現すのは、残った6人の神天使のはずであった。


だが、この場に現れたの神天使の数は、5人


四女【アールマティー】の姿が無いだろう事は想像していたが・・・


そして何よりも、居るはずである


次女【ウォフ・マナフ】の神天使の姿がそこに存在しなかった


それは、アールマティーと同じく


すでに、この世界に存在しない事を告げた


衝撃の事実だった。




 

【アールマティー】・・・

この話書いて、俺は色んな意味で燃え尽きた・・・。


もう満足、もう終わっていいよね?

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