表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
その少女・異世界でも非常識  作者: フラック
1章 勇者召喚の儀式
21/50

20話 それからの、鈴とマフ

|д゜)知る人ぞ知る・・・それからシリーズ。

だから何?って内容です。


 



 キュロス・クラリス・Dは

鈴に聞きたい事があったが

この日は、3人にとって

色々有り過ぎたため

考える時間もだが


何よりも、15日以上寝ていない鈴を気遣って

話し合いは、明日の昼すぎに決め

精神的に疲れた、3人はそれぞれに準備された部屋に戻っていった。


そして、当の鈴は


 神殿騎士団の食堂の片付けをも終えた事で

騎士団への謝罪も終わらし

食堂を後にした・・・。


そう・・・後にした事で


自由になってしまったのだ!


好奇心の塊とも言える鈴が!


まだ、夕方だった事から


「マフ君!

 アレなに?

 あっち面白そう!

 あっちいこ!

 あのおっきいの何だろう?

 マフ君、マフ君」と・・・


日本語が通じる【マフ】を引き連れ

神殿観光を行っていた。


 だが、元の世界では病人だったマフ

この世界に来て、意識を取り戻してから約10日

そのうえ、その間に、いった場所と言えば

与えられた豪華な、部屋と

鈴を見守るため、第4の塔だけである。

そう、マフは、この神殿や塔の事など知るわけがない!


だから、マフは鈴に尋ねられると

息を切らして付いてくる

第4の塔神官長の【オーデン】に聞くのだった。


60歳を超える、オーデン

数日前まで、歩くことすら出来ず

今日も、第4の塔すら、1人で登れなかった、マフ


どちらが、体力と筋力が無いと言えば

午前中までなら、マフだったが

今は、鈴のむちゃぶりにも対応しながら

オーデンより早くあるいていた。


 そして、オーデンは・・・

勇者2人に・・・休憩を申し出た

それを聞いた鈴は、やっちゃった!と言う顔して

「おでんお爺ちゃんごめんなさい。」と

オーデンを休憩させ

その周りで、あたりを見学しだすのだった。



 オーデンが、ベンチだろう椅子に座り休憩を取ったことで

周りに人が居ない事を確認したマフは

どうして、鈴に聞きたかった

疑問を口にした・・・


それは【こはく】の信じられない強さではなく


同じ日本人ながら【魔法】を使える事でもなく・・・


「鈴ちゃん・・・。」


「なになに? マフ君?

 真面目な顔して?」


「鈴ちゃんて

 この世界の言葉も、文字もわかってるでしょ?」


そう、本来なら、神天使の加護で

言葉は自動翻訳される

だから、鈴の言葉である日本語が

この世界の人に理解出来ない

そして、鈴が、この世界の言葉を理解出来ない、と言う事は

神天使の加護が、鈴に無いと言う事だ

これは、キュロス達、勇者も理解しているし

神官達も当然解っていた。


 だが、事あるごとに

この世界の人間の言葉に反応する鈴

そして、先ほどの食堂で

そのメニューに目を通す鈴の姿に

マフは確信した。


 マフは、神天使の加護を受けてるが

この世界の文字は理解出来ない

だが、鈴は、普通にメニューに目を通していた

それは、文字が分からないので

知らない文字に対し、変わった文字と

興味に惹かれた仕草ではなく


文字の内容を理解し

その内容を・・・頭で創造していた姿・・・

たぶんそれは、料理好きと言った鈴だからで

その文字を記したのが、メニュー表ではなく

何かの本なら、違った態度だっただろうと・・・


そこまで、推理した、マフの疑問だった。


 鈴の視線が、横にずれた

今の今まで楽しそうに笑っていた顔が

すました顔になり・・・


「私、わかんな~~い・・・。」と


「ソレ、わかってるって言ってる様なもんだから

 まぁ、日本語の分かる僕だから

 気づいただけだから

 皆に言うつもりもないから、安心して。」


その言葉に、いっきに明るさを取り戻す鈴は


「マフ君、ありがとーーーーーーーー!!!」と


マフの両手を握り何度も揺らす。


 マフの白い肌が赤くなったが

それは、夕日のおかげで、鈴は気づかなかった。


マ「でも、なんで?

 この世界の言葉が分かっても

 この世界の言葉は話せないとか?」


鈴「ん~~

 この世界の単語は

 お兄ちゃんに教えて貰ったの。」


マ「え? お兄さん・・・日本人だよね?」


鈴「うん、日本人だよ

 だって私の双子のお兄ちゃんだもん!

 それに言ったでしょ

 お兄ちゃんは、なんでも知ってるって!

 だから、異世界の言葉を知ってるの!

 でも、教えてもらったのは

 簡単な単語の発音や読み書きだけ

 文法は教えてもらってなかったから

 皆の会話を聞いて、もうある程度、覚えたよ。

 あと、キュロスさんの世界の言葉も

 クラちゃんや、ドラちゃんの世界の言葉も

 聞いた会話から、ある程度の単語はおぼえたよ~~~。」


マ「スゴ!

 僕は、外国語の(ゲームの)専門用語を覚える自信はあるし

 ネトゲで、英語でチャットはしてたけど

 英語を聞いたり、話せって言われれば・・無理かなぁ・・・。」


鈴「私にも・・

 無理だと・・・思ってた・・・よ

 だけど・・・お兄ちゃんが・・・

 学校も行かせてくれなくて・・・

 私を監禁して・・・・

 無理やり・・・

 勉強させられて

 もう・・・地獄・・・

 アレに比べてば

 たかが300時間泣くくらい、天国だよ・・・

 ・・・・

 あ!

 でもね、おかげで師匠に会えたの!!」


マ「師匠? 魔法の?」


鈴「魔法?

 違うよ、料理の師匠!

 師匠の魚料理は究極の逸品!

 師匠に追いつけ、追い越せ!

 頑張れ私!

 オォーーーー!!!」


マ「すごいね

 でも、僕は、その監禁された地獄ってのに興味があるけど。」


鈴「ダメ!!

 アレは、絶対ダメ!!

 本当に死ぬよ!

 お兄ちゃん加減っての知らないし【変態】だから

 弱っていく私をみて

 本気で笑うんだよ・・・

 死にそうになっても、助けてくれないんだよ!

 お兄ちゃんなんて、大っきらい!!」


何かを思い出し

生気を失ったと思えば

いきなり怒り出したりと

愉快な鈴の姿に、マフは笑いながら


「えっと

 ソレ(言葉が分かる事)を隠してる訳でもあるの?」


 鈴の視線が、ゆっくりとマフからはずれ

横に流れていきながら


鈴「ん~~~・・・。

 言葉が分かると・・・

 色々めんどくさそうで・・・。」

 

マ「あ!

 もしかして

 面倒事を全部、僕に押し付ける気なの?」


鈴「バレた!

 だって、勇者とか興味無いもん

 私は帰る方法を見つけて

 家に帰りたいし

 私が戦うなんて、しちゃいけないし!

 こはくくんにも

 戦うなんて危ないまねさせられないし!」


マ「まぁ

 鈴ちゃんに戦えって言うのは無しだと思うけど・・。

 それでも、帰るってどうする気?」


鈴「とりあえずは・・・

 召喚魔法かな・・・

 次元とか異世界転移とか・・・

 あぁ・・

 お兄ちゃん【達】を、バカにしないで

 ちゃんと聞いとくべきだったなぁ~~~・・・。」


マ「そうか

 召喚魔法があるなら

 異世界に転移出来る魔法もあるのか・・・

 でも、なんで、お兄さんが?」


鈴「お兄ちゃん

 科学魔法が使えないくせに

 そういう研究が大好きでね

 確か【異世界召喚魔法】は

 次元や世界に干渉する魔法だから

 それを読み解けば

 異世界に通じる道を探せる?

 だったかな?

 そんな事言ってた。」


マ「アレ?

 科学魔法って誰でも使えるんではないの?」


鈴「使えるけど

 個人差はあるよ

 お兄ちゃんの魔力量はほぼ0

 (小)スプーン一杯ほどかな

 だから、魔力をほとんど使わない

 初歩の科学魔法ですら10回も使えない」


マ「個人差かぁ~~

 やっぱり、僕も魔法が使えないのかな・・・。」


鈴「たぶん、使えるよ

 天使だっけ?

 ソレの加護に魔力は含まれてるらしいし

 お兄ちゃんが言うには

 異世界で施工する魔法は、詠唱や魔術とかじゃないんだって

 一番必要なのが

 【想像力】だって!

 マフくんはゲーム好きでしょ?

 そのゲームの【知識】だったりね~

 それに日本のゲームや小説の知識は

 異世界の知識と常識を超えるんだって

 だから、マフくんは、最強の勇者になれるよ!」


マ「最強までは、ならなくていいけど

 魔法は使ってみたいんだよね~~~

 そっか、ゲーム・・・の知識かぁ~~」


 マフが、その思考に潜っていく・・・

その頃、息を整えたオーデンが

鈴達2人の元へと戻っていき

2人の会話は、そこで一旦終わった。


 この後も少しの間

神殿見学をして

第4の塔の勇者である【鈴】の為に用意された部屋へ行き

マフは、部屋の使い方を簡単に説明し

異世界の言葉を話す気がない鈴に

通訳は必要だろうと

明日の朝、迎えに来ると約束し

マフと、第4の塔神官長のオーデンは

部屋を後にする。


 それは、自分達が居ると

鈴は本当の意味で、自分自身でいられないのだろうと・・・。



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ