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その少女・異世界でも非常識  作者: フラック
1章 勇者召喚の儀式
15/50

14話 フリートーク




 軽く自己紹介も終わらし

一旦落ち着いた所で

キュロスからの提案で


「落ち着ける場所で話をしないかい?」と


鈴は、別にどこでも良かったのだが

マフが

「塔が壊れちゃったから

 片付けもあるだろうし

 僕達が、ここに居たらじゃまだからね。」


 鈴にしてみれば、現実に意識が戻った時には

この塔は壊れていたので、マフの言葉に驚き


「これって、今さっき壊れたの?」


マ「うん、さっきの人

 【ドラゴニーズ】って人が壊して

 ここに来たんだ。」と、ある言葉を飲み込むマフ

(まぁ、その一部は、鈴ちゃんが今壊したんだけどね・・・。)

なんて言える訳もなく・・・。


鈴「くそ!

 もっとお仕置きしとくんだった!

 ごめん、私先に降りるね

 怪我した人いたら大変だから!」


 鈴は、出入り口だろう場所に軽快に走り出した

それは、15日も泣き続けた疲労など感じさせないほどに

その後を、ついて行くのは

使い魔だろう猫の、こはくであった。


 そんな姿にキュロスは笑みをこぼしながら


「とても変わった子だね・・・

 だけど、リーン

 君の言葉は通じないんだからね!」と


キュロスは、マフを抱え上げ

鈴を追うため歩き出した。


 キュロスが塔を降りた時には

鈴は異世界の(日本語)言葉を喋りながら

怪我した神官達に回復魔法をかけていた。


 いや、そもそも

相手は神官である

回復魔法は得意であるはず

そして、鈴の言葉は通じないはずである

だが・・・鈴の前には

怪我をしただろう【男性】神官が列をなす。


いや、よく見れば【若い女性】神官も列に並んでいた・・・・

そして、怪我をしていない

瓦礫の片付けに負われる神官達も

チラチラと・・・鈴に視線をおくっていた。


 鈴が塔を降りてから

キュロスが降りてくるまでの数分間で

何があったかは、キュロスと、マフには理解不能で


キュロスは呆れ気味に・・


(私のカリスマをもってしても

 性別もかんけいなしに、あれほど人を惹きつけられない・・・。)と。



 腕に傷を負った男性神官が鈴の前の椅子に座る

鈴の背が低い為、鈴は立ったままで

怪我人が椅子に座る、そんな風に何時しかなっていた。


鈴「なにこれ!

 これくらいの傷で、痛い痛い言わないの!」


そして傷口をその手でペシペシ叩き


「これくらいでいいや

 もう大丈夫だから、作業に戻って!

 もう、ニヤニヤしない!

 ジャマだから、いったいった!」


手で「シッシ!」と、働けと仕草を送ると

男性神官は「ありがとうね、かわいいお嬢ちゃん」と

言葉が通じないはずではあるが


鈴「ハーーイ!

 またね~~~~」と


そして次の怪我人が鈴の前に座る


鈴「もーこれくらいの傷でやって来るな!!!

 こんなの唾つけとけ!!

 いったいった!」


「ごめんよ~~~またね~~嬢ちゃん」


鈴「またね~~~次~~~~」と


何故か、会話が噛み合っていた。



 ただ、キュロスの理解不能と

マフの理解不能は別である。


マ「あの・・・鈴ちゃん・・・。」


 鈴は、通じない言葉で

怪我?をしたのかどうか解らない神官達と

コミニケーションを取りながら

首だけマフにむけ


鈴「な~に~マフ君?」


マ「なんで・・・・

 魔法が使えるの?」


これには、キュロスも疑問に思う

鈴は、目の前で、回復魔法を施工しているのだ

それに対して、当たり前の事をなんで聞くのかと?


鈴「ん? 使えないよ。」


マ「だよね~~日本人だもんね

 で・・・だからなんで魔法つかってんのーーーーーー?」


つい叫んでしまったマフ!


ちょうど、遅れて塔から降りてきた、Dとクラリスは

鈴が、神官達を回復しているのを目にして、呆れかえる

それは、言うなら


「勇者である、自分達の仕事ではない。」と・・・


ただ、マフが鈴に対して


「なんで? どういう事?

 日本に魔法なんて実在するの?

 どうやったら、使えるの?

 僕にも・・・僕にも、魔法を!

 ファンタジーな魔法を!!!!!!

 魔法がつかいたいぃぃっぃぃぃぃ!!

 ファイアを、メラを、ハリトを、火を、フレイムをぉぉぉぉぉ~~~~~」


と食いつく様にな剣幕で・・・とは行かない

もともと、そんな体力もないし、体も動かない

まぁ、その腕をキュロスに掴まれてるので

動けはしないが・・・。


 キュロスは、マフがこれ程に取り乱したことにびっくりしてもいた

そう、先ほど、マフはドラゴニーズの前に出ても

あの威圧の中、取り乱すことも

恐ることもなく、普通に話を交わしたのだ

キュロスですら、蹴落とされた、あの

ドラゴニーズの威圧に・・・。


それが、今、何かに取り憑かれた様に

鈴に訳の判らない事を叫んでいるのだ


「マフ!

 落ち着け、マフ!」


 キュロスがマフを何度か揺らすと

いや、すでに叫びすぎて

息切れを起こしたマフ・・・。


 下を向き

ヒーハー! ヒーハー! と

何度も息をする。


どうにか、落ち着いてきたマフに

キョロスは聞いた


「魔法が使える? 使いたい?と言ってたが・・・

 どういう事だろうか?」


ゆっくりと呼吸を取り戻していくマフは

とぎれとぎれに、キュロスの問に


「僕と・・・鈴ちゃんは、同じ世界だって

 知ってると思うんだけど・・・

 僕達の世界には魔法は・・・無いんだ

 だから、僕は魔法を使えない・・・

 だけど、なんで、鈴ちゃんは・・魔法が?」


キ「魔法が・・・存在しない世界?

 そんな世界聞いたこともないぞ?」


ク「ふん、どうせ魔法が使えても

 お前は、役に立たんだろ!」


D(そんな・・・?

 でも・・・加護があるなら・・・。)


 クラリスは、魔法を使えないと言ったマフを笑うが

キュロスとDは、マフの口にした

信じられない世界に驚くとともに考え込む・・・。


 ファンタジー系RPGが大好きなマフ

そのマフが、異世界に召喚されたのだ

体が弱いから、前線で戦うことは無理でも

魔法なら!使えるかも!と

もう、魔法が使いたくてしょうがなかった!


 実は、誰にも見られないように自室で

今までやった事がある、RPG系の魔法を叫び

1人で練習もしていた・・・

そんな事は恥ずかしくて言えないが

自分の世界に魔法がなかったので

自分は魔法が使えないと、思っていた

だからこそ、日本人で魔法を使う鈴に・・・


マ「鈴ちゃん・・・

 なんで魔法が・・・・。」


鈴「あーーおっちゃん2回目!

 え?だから魔法なんて使えないって!

 あっちいけ!

 次の人~~~」


マ「でも、それって回復魔法でしょ?」


鈴「おわ、おねぇさん、けっこう怪我してる

 痛いでしょ、でも、大丈夫!

 魔法とはちょっと違って

 これは科学魔法だよ~

 最先端科学で魔法を擬似的に行ってる?だけって

 学校でならったよ?

 傷が残らないように綺麗に治すね!」


マ「科学魔法?」


鈴「痛いの~痛いの~、変態のお兄ちゃんまで飛んで行け~~~

 うん、科学~~~

 デバイスに組み込んだ科学を使うの~~

 お兄ちゃん曰く

 火打石から、マッチになって

 ライターになっていって【超】進化したのがデバイスだって!

 ファンタジー小説風に言うなら魔道具だって。

 助けてくれないから、お仕置きだ!変態お兄ちゃん!!」


マ「デバイス・・魔道具で

 回復魔法を使っているってこと?

 それなら、僕にでも使える?」


鈴「最後にコラーゲン注入~~~嘘だけど~~

 お肌はピチピチに~~チチンプイプイ~~

 デバイスはね、個人認識機能ついてるから

 つかえないよ~~

 注入した分、おっぱい吸収~~~無理だけど~~

 もんじゃうぞ~~~♪」


マ「そっか・・・

 むりかぁ~~~

 ・・・・って!!

 言葉理解できないからって

 いま、言ってはダメな事、言ったよね!」


鈴「ワタシ、ニホンジンアルヨ、コトバ、ワカンアイアルネ!

 はーーい、なおったよ~~でも無理しないでね~~

 見た?見た見た?マフ君、すごく大きかったね~~~!!!

 ふふふ、私はお母さん似

 私は!あれを超える大きさになる!」


マ「な・・・なんの事かな!!!

 (僕の言葉は皆が理解できるんだって!

  ちょっと見ちゃった(照)なんて言えないって。)

 ついでに、ソレ中国人アルネ。

 本当に・・・僕しか分からないからって

 好き勝手言って・・・・

 はぁ・・・・・

 でも、そんだけ元気があるなら

 もう、大丈夫みたいだね。」


鈴「おっちゃん

 そんな傷、自分で回復しろ!

 ん?なにが?」


マ「帰りたいって・・・

 ずっと、泣いてたから・・・。」


鈴「無駄にいっぱいくる!

 お前ら、私が可愛いからって

 集まりすぎたぁぁぁぁ!!!!

 バカやろぉ~~~!!

 帰るよ!

 そう、ぜったい帰ってやる

 だから私に泣いてる暇はないの!

 それに、もういっぱい泣いたしね~~~

 これ以上泣いてたら、お兄ちゃんに怒られる!

 時間を無駄にするな!って」


マ(可愛いけど・・・

 見た目と、言動のギャップが・・・。)

「そ・・・うだよね。

 僕には居ないけど

 鈴ちゃんには、帰りを待ってる

 お母さんや、お兄さんがいるもんね・・。」


「・・・待ってない。」


 今まで、明るかった鈴だったが

いきなり、ガクっと項垂れる・・・

それは、今までの明るさが、空元気だったと思わすほどに・・・

だが、怪我を治す手は止まらず

デスチャーだけで、こなしていく。


 神官達も、何事かと鈴を心配そうに見て

なぜか【通訳勇者様】と呼ばれる、マフに視線が向く


マ「鈴ちゃん?」


鈴「たぶん・・お母さん

 私が居なくなったの気が付いてない

 お兄ちゃんは・・・

 五月蝿い私が居ないからって

 羽伸ばしてる・・・。」


マ「え?・・・・・

 そんな・・・もう15日以上たってるのに?」


鈴「うん・・・

 だって、お母さんは・・・お母さんだし

 お兄ちゃんは・・・お兄ちゃんだもん・・・。」



 鈴の顔が暗く沈んでいく中

鈴達が居る場所から少し離れた所で

何か有ったのか、騒がしくなっていく。


(´Д` )一日遅れ

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