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【魔法少女#21】壮絶…魔人ミラの力

本気の俺が踏み込めば、もう誰にも止められないんだよ。


「もう赤信号でも俺を止められない」


「信号はミラも守るけどな!!」


俺は組織の為でも、自分の強さの為でもない、二人の…金花探偵事務所の為に戦ってんだよ。



「交通違反はミラが取り締まる」


雷のように落ちる棍棒を俺は見切る。


「遅ぇよ」


奴の反応よりも早く、俺の煉獄刀が奴の腹を削る。


(やはり煉液、どんどん手に負えなくなってきた、もう決着にする)



ミラが選んだのは…鉄塊を前に抱えた突進!


「最後の最後はどっちがモテるか決めようか!!」


いいぜ、やってやるよ。


「俺がお前を消してやる」


俺も刀を前に掲げながら突進!


奴も俺も途轍もない踏み込み、純粋な力と力!


気合と根性と魂を刀に込める、行くぜ!!!



次の瞬間、両者の獲物が火花を散らせて鍔迫り合い!!


「俺が負けるか!!!」


「ミラは負けない!!」


プレス機のような圧力!俺は気合で受け止めて弾き返す。



全身全霊の力勝負なら、負けられないんだよ!!


「なんだ…ミラが押し返されてる!!」


「さぁ、吹き飛べ!!!」


俺が全身の力をここで一気に開放する!!



「男には負けられないんだよ!!!!」


ミラは押し返そうとするがなぁ、俺を止められるかよ!!!


棍棒に徐々に刀がめり込んでいく、纏う煉獄とスライムの消化液が奴の獲物を侵食し始めた。



「誰も俺を止められないんだよ!!!」


そして、その瞬間、壮絶な破裂音と共に、棍棒ごと俺の煉獄刀が奴を斬る!


「がぁああぁぁぁ!」


これは深い…やっとまともに斬れだぜ…


火花が盛大に散る鍔迫り合いを制したのは…この俺だ。



折れた棍棒が地面に転がる、片膝でミラは地面に伏せた。


「こふぁ…ミラが…力負け…ありえない…こんなモテないやつに…」


血反吐を吐きながらも、奴の目は俺を捉えている。



「まだやるか?ご自慢の獲物はぶっ壊しちまったがな」


「ふざけんなよ…ここからが___」


ミラの言葉の続く中、超集中状態の俺は気取る。


(火薬の匂い…そして禍禍しい魔力?)



刹那、俺の死角から銃弾が飛んでくる!


「はぁ!!」


俺は横っ飛びで射線から逃れる。



「おっと、そこから避けるなんて、悲しくなるぐらい強いね」


「誰だ?」



死角から現れたのは…額に二本の青い角を生やす制服姿の少女…高校生か?


「初めまして、ウル…悪魔です」


「自己紹介が簡素すぎるな」


手に持つのは拳銃と紫の歪なナイフ。ウルフカットの髪が事務所の火煙で揺れる。



「私とそこのミラは、とある組織のミッションで日本に来てるんだ」


JK悪魔が語りだすと同時、ウルの足元には片膝をつくミラがいる。


移動魔法?視認できないほどの精度なのか。


「ウル…何の真似だ?この程度、まだかすり傷だぞ」


「私達の目的は裏切り者の始末、ボスからミラが来る連絡と同時に作戦も送られてきてる、悲しいことに今ここでミラが消耗するのは良くない」



悪魔ウル…なんだ?その冷静さと同時に人を納得させる圧のようなものがある。



「お前ら、いきなり金花探偵事務所に喧嘩売って、ただで東京に入れると思ってんのか?」


「安心して、ウル達の目的は瀬礼市じゃない、でもあんたらどうせ横槍入れてくるから、ここらで一旦叩き潰しておこうかなと」


狙いは別…?瀬礼市じゃないだと。



もうすでに彼女らの周りには黒い魔法陣が浮かんでいた。


「ウル達の邪魔、しないでね。殺したくないからさ」


「ふざけんな!!」



逃がすかよ!!俺は煉獄の斬撃波を飛ばす!


が…それがどこにぶつかることは無かった。



「っち、逃げ足速すぎんだろ」


奴らは魔女組織の人間、さっきの移動魔法もその技術のようだ。



誰かが通報したのか、どこからかサイレンが街に響き渡る。


(クソが…敵を逃し、事務所まで…)


目の前で瓦礫の山となった事務所、しかもその犯人を仕留め損ねた。


「なんなんだよ…あいつらは」



そして、謎の魔人族と悪魔との邂逅は終わった…


瀬礼市と冥王市を巻き込む魔女戦争は、ここからさらに途轍もない被害をもたらしていくんだ。


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