表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

20/52

【魔法少女#19】煉城VS魔人ミラ

「あんたもこの世界の住人だろ?何かを吹き飛ばしたくらいうるさいよ」


「ふざけんな、俺の大切なもんを壊す奴なんか許せるか」


魔人ミラ、自信の体を隠すほどの棍棒を片手で軽く持ち上げる。



「組織からごちゃごちゃ言われているけど関係ない。ミラが一番強くてモテる」


目が鋭くなった、ミラも戦闘態勢。



「モテる?もう二度と外に出れないくらいの顔にしてやるよ」


もう今日の俺に手加減は無い。左手には怒りを乗せた煉獄の炎。



「なにもかも消す、だから練液なんだよ」


俺が煉獄を飛ばすその一瞬。ミゼが地面を砕きながら飛び出す。


「ミゼにはなにも通じない、どんな魔法も科学の光線も」



そうかよ、なら消し炭すらも残さない。


「無謀な挑戦で死ね」


俺は煉獄の魔弾をミゼに向かって飛ばす、回避なんざ不可能だ。



だが、魔人族はまさに規格外。



「こんなものでミゼの顔は焼けないよ」


無防備のまま煉獄を突っ切ってきやがった。


同時に棍棒と共に天に飛びあがる。



「潰れて圧死して」


振り落ちるのは隕石のような巨大な塊。


「スライムに潰す攻撃が聞くかよ」



俺は全身全霊で後ろに飛ぶ、棍棒のスイングスピードが速い。


比喩ではなく、風圧だけで俺が潰されちまいそうだ。



「暴力的な女がモテんのか?今の時代はよ」


「ミラが好きな女はミラの事も好き、ミラは常に百合の花畑の中だよ」


ミラの肌は所々火傷している、当然だ。俺の煉獄を食らってタダはない。


が…


(俺の煉獄すら真正面から耐えきる、魔人族の耐久性はどの種族をもぶっちぎりだ)


「なら、もう本気で行くぜ」


市街地だから遠慮したが、もうちょい強くいけるぜ。



再び奴に向けて煉獄の魔弾を吹っ飛ばす!悪いが骨は拾えなくなるな。



「ふん、遠距離からの範囲攻撃?女々しい」


奴は魔弾に自ら突っ込んでく。


「こんなもの、質量もないただの煙と一緒」


なんと、棍棒を振り回しながら煉獄の魔弾を散らしやがった。



「もう終わりか?」


同時、俺を棍棒の射程に捉える。


「マジで舐めんなよ」



次の瞬間、止める術のない棍棒が横に走る。


「見えてるぞ、この野郎」


俺は再び強烈なバックステップで距離を稼ぐ。


その棍棒の風圧で近くの街灯が折れる、威力は計測不能。



「女のミラが真正面からやり合っているのに、高名な煉液は避けるばっかり。つまらない」



目の前の強敵を前に、久しぶりにとある感覚が蘇ってきた。


それは、組織時代いつも胸を満たしていた。強烈な殺意。



「必ず殺して弁償させる…金花探偵事務所を敵に回す意味を教えてやるよ」


俺の角から煉獄が漏れる、これは俺の合戦の合図。



「死んだら弁償できない、金は可愛い娘の為にあるんだ」


重力を無視したかのような途轍もない加速。



いいぜ、お望み通り真正面からやってやるよ。


「久々に近距離が強いタイプだ、楽しませてもらうぜ」


俺の煉獄刀が赤く煉獄を纏う。



そして、両者の獲物が途轍もない衝撃を起こしながらぶつかり合う。


「俺はこっちの方が得意だぜ」


「ようやくモテる男になってきた!!」


奴の鉄塊を気合で弾き返す。


「めちゃくちゃ速いな!」


途端に血煙を上げるのはミラ、手数で俺に上回ることなんざ無理なんだよ。



「速いだけじゃミラを倒せない」


こいつ、この連撃の中でも俺の斬撃の芯を外してやがる。


力のこもった棍棒が即座に翻る、だがな!!


「反撃させるかよ」


さらに俺はギアを上げる!この斬撃の手数を防げる奴なんかいないんだよ。



「ミラの顔はやめてね、女の子が悲しむから」


なんと棍棒で全身を覆う、斬撃のルートを潰す完全防御。俺の斬撃が通らない。



(デカい棍棒で全身が隠れてやがる、中心を狙えない)


若い女の全身を隠すほどの棍棒を簡単に振り回せる力、魔人族の力は凄まじい。


「おいおい煉液、魔人族をスピードで攻略する…幾度もその無謀な挑戦で皆死んだ」


(この攻撃の物量、スライムの柔とドラゴンの剛。それがとんでもない爆発力を生んでるわけね)


ミラの目、この状況を楽しんでやがる。



「俺をその辺の戦闘者と一緒にすんなよ」


次の瞬間、俺は逆の手で拳を飛ばす。もはやロケットパンチだよ。



「剣だけじゃないってことか!!」


予想外、棍棒裏のミラの顔が変わる。



「スライムと書いて変幻自在と読む、常識だろ?」


俺の飛ばした拳が異様に伸び、そして棍棒をかわすように向かっていく。


狙いは奴の顔面、捉えたぜ。



拳が空気を切り裂き、衝撃音が木霊する。


「がぁあぁあ!」


だが…俺の拳に伝わるのは、奴の顔を撃ち抜いた感触ではなく。



「てめぇ…女に手を掴まれる趣味はない」


「その拳、策は良かったけど、相手がね」


ミラの顔面を目掛けて伸ばした拳、それは奴の額の前で片手で止められていた。


拳が異質な力で握られている。



「このまま煉液の拳を壊してやる」


万力で潰されているかのよう、片手とは思えない。


そして、力を込めた棍棒が上に上がる。



「今度こそ、ぺったんこにしてやる」


「いい加減離せよこの野郎」


奴の指は俺の拳にめり込んでいる、離す気は一切ない。



けどな、こんなの何ともない。


「スライムと俺を常識で考えるなよ!!」


その刹那、俺の左腕が急激に青の液体に変化。



「抜け出すぜ」


「この間合い、回避は成立しないな!!」


棍棒はもう俺の目の前まで振り下ろされていた!



ここまで来たら、もう気合いしかない。


「食らうかよ!!」


「粉砕しろ、このヘタレ男!!」


力の根源のような鉄の塊を俺は受け止める。



だが、体制が悪い、このパワーを止まられない!


「小細工もしてない、言い訳なしだぜ!!」


ここに来てさらにミラのパワーが上がる。



迫りくる鉄塊、それが俺を完璧に捉えた。


「女にモテるとは、勇気の多さなんだよ」


事故のような衝撃、それをまともに受けてしまった。


「がぁあああああ!」



回避も受けも何も成立してない、人知を超えた力が俺を吹き飛ばす。


「クソったれ…」


意識が一瞬持ってかれたのか、いつの間にか壁にめり込んでいた。


純粋なパワーで負けた…しかも小細工なしでだ。



体を貫く激痛、だが俺の中を巡っていたのは、いつも感じて”いた”あの衝動。


「この煉城練斗を舐めんなよ、ここからだよ」


俺が歩み出すと同時、ミラもこちらに近づく。



「なるほどね、やっとモテ顔になったじゃん」


俺の溢れる闘気で魔人族の戦闘本能が目覚める、顔には笑みが広がってやがる。



そして、この爆破から始まった戦闘はさらに事態をかき乱していく。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ