ランキングはなぜ“AIっぽい作品”で埋まるのか?
エッセイジャンル、日間~年間までランク入りありがとうございます。ずらーっとランクイン履歴に並んでてちょっと嬉しい。
※ついにアルファポリス女性向けランキングでも、トップページ表示の上位10位までぜんぶAI主体小説か?な状況になってて草……(2026/04/27前後)
最近のランキング、ちょっと違和感ありません?
「読みやすいけど、なんか残らない」作品がやたら多くないですか?
それ、AI生成小説です。
なんと、なろうではランキングの「AI汚染」なんてパワーワードまで生まれてしまいました。
そして、pixivやSNSではすでに問題化していた、
コメント欄で「この作品はAIだろ?」と指摘するAI警察的な読者も出始めてしまった。
泥沼ですね。
前回は、AIをどこまで任せるか、という話をしました。
今回はもう少し外側の話。
「なんで今、ランキングがああなってるのか?」
カクヨムのコメントでもこんな意見をもらいました。
「AI作品が実際に読まれ、収益にもつながっている現状を見ると、読者は“AIかどうか”をあまり重視していないのでは?」
これ、結論から言うと、普通にあります。
あるある。
実際、どう見てもAI率が高そうな作品でも、
「読みやすくて良かった」
「主人公が淡々としてて良かった」
みたいな感想、普通についてます。
各投稿サイトの上位ランクインしてるAI作品のコメント欄をチェックすると、普通に確認できます。
特になろうに多いので、今回AI作品が燃える原因の一つになってます。
つまり。
あの“AI文法”っぽい、
さらっと読めて、短めで、改行多めで、
「、」濁点多めで、
体言止め過多な文章。
あれ自体に、ちゃんと需要があるんですよね。
ここ、けっこう重要だと思ってるんです。
「AIだから読まれている」のではなくて、
「その形式が、今の読者の一部に刺さっている」
という話だったりします。
じゃあ、何が起きているのか。
シンプルに分けると、
読者の評価軸が分かれているんですよね。
ひとつは、
・読みやすさ
・テンポ
・ストレスの少なさ
いわゆる“消費しやすさ”の軸。
もうひとつは、
・設定の整合性
・キャラの一貫性
・物語としての深さ
いわゆる“作品としての完成度”の軸。
いわゆる「しっかり作り込まれた物語」
ラノベ的なエンタメ感もありながら、芸術でもある作品。
今のAI生成寄りの作品は、
前者にはかなり強い。
でも後者は、まだ弱い。むしろ脆弱。
だから、
「読みやすいから好き」という層と、
「読んでて気持ち悪い」という層で、
評価が今、分かれてます。
前にも書きましたが、
私は後者寄りで、
細かい設定の破綻とか、文脈の断裂が気になってしまうタイプです。
読んでいると、脳がバグって「なんか違う…」ってなる。
ただし、それでも前者の需要がある以上、
この流れは止まらないと思います。
AIはもうインフラ化していく。
そして、
“読みやすくてすぐ消費できる文章”は、
確実にエンタメとして成立している。
ここで出てくるのが、
「じゃあ、それを“物語作品”と呼ぶのか?」という話。
これはもう、
定義の問題になってきます。
短く消費できるテキストと、
長く没入させる物語。
もうこれ、同じ「小説」って呼んでいいのか?って話になってくる。
だから、ランキングが混線する。
個人的には、
ある程度の棲み分けは必要になると思っています。
・AI使用タグの厳密化
・AI作品専用ジャンル
・AI作品専用ランキング
このあたりは、いずれ整備されていくはずです。
たぶん今後はこうなると思っていて、
投稿サイトに「AI生成」大カテゴリができて、
小カテゴリに従来通りのファンタジーや恋愛、ヒューマンドラマなどの各ジャンルがある形
に整備されていくのでは?
ただしそれで全部解決するかというと、たぶんそうでもない。
結局のところ、どの軸で勝負するのかは、書き手が選ぶしかないんですよね。
読みやすさで取るのか。
作品体験で取るのか。
あるいは、その両方を狙うのか。
じゃあ、
じゃあ、“ちゃんと読まれる作品”や“ちゃんと読みたくなる作品”ってどう作るのか?
次はクリエイター目線から、そこをもう少し実践的に書いてみます。




