戦利品の回収と、次の相手
無事にコマンドドッグの戦利品を回収し終えたレベッカにヒルダが声を掛けていく。
「……ふう、これでよし。毛皮に牙に魔力の核。すべて回収し終えました!」
「ご苦労様でした、レベッカさん。それではその戦利品、いつも通りと言いますか、マジカルストレージに収納していきますか?」
「はい、よろしくお願いします、ヒルダ様!」
「了解しました、レベッカさん」
自身の問い掛けに元気良く返事をしてきたレベッカに、ヒルダが穏やかに微笑み返しながらマジカルストレージにコマンドドッグの戦利品を放り込む。
そうしてすべての戦利品を放り込んだところで、ヒルダがレベッカに先ほどの戦いについて調子が良かったのか悪かったのかどうかを尋ねる。
「……よ、し……これで、全部ですね……」
「はい、そうです、ヒルダ様」
「はい……それで、なのですが、レベッカさん」
「え? は、はい、なんですか、ヒルダ様?」
「先ほどの戦いなのですが、調子はいかがでしたか? 動きにくかったとか、戦いやすかった、とか……」
「調子、ですか? いえ、とても動きやすくて戦いやすかったですけど……?」
「そうですか、そう言ってもらえるのなら、私もレベッカさんに支援魔法を使って良かった、と思えます」
「ヒルダ様……」
ヒルダの質問に、調子良く戦えた、とすぐに返答していったレベッカ。
するとこの返答を聞いたヒルダがホッと一息吐いた後でレベッカに、それならこのまま第二階層で修行を続けていくか? と問い掛ける。
これにレベッカもすぐに頷いて同意してきた為、ヒルダとレベッカは次の修行相手を求めて第二階層を歩き始めていった。
「……それではレベッカさん、今のままの支援状態で、この第二階層で修行を行うという事で、よろしいですね?」
「はい、大丈夫ですよ、ヒルダ様!」
「了解です。それではレベッカさん、早速次の修行相手を探していきましょうか?」
「はい、ヒルダ様!」
こうして仲良く元気に次の魔物を探し始めたヒルダとレベッカ。
そんな二人の前へコマンドドッグに続く第二の魔物として、猪型魔物のオークであった。
「……フシュルゥ……」
「……おお、早速と言いますか、次の魔物を発見しましたよ、ヒルダ様」
「ふむ、あれは……オーク、ですね?」
「はい、そうです」
「ふむ、レベッカさん、オークはコマンドドッグと比べて強いのですか?」
「……そうですねぇ……基本的にはオークの方が強いですね」
「……基本的、というのは?」
「オークはそれほど大勢で群れないんですよ。でもコマンドドッグは基本的に群れで行動する。だから基本的にはオークの方が強い、そう言ったんです」
「……なるほど……確かに、あそこにいるオークは二体だけですね……」
レベッカの説明を聞いたヒルダが、頷きながらオークに目を向けていく。
閲覧、感想、評価ポイント、ブックマーク登録、いいねよろしくお願いします!




