対オーク戦、開始
二体のオークを見ながら自身の説明に頷くヒルダを見たレベッカが、剣を構えていつオークに襲い掛かっていくかを考える。
そんなレベッカにヒルダが、自身の魔法でオーク達の注意を逸らしていこうか? と提案していった。
「ええ……さぁて、いつどのタイミングで攻撃していこうかなぁ、と……」
「……あの、それなんですが、レベッカさん」
「うん? ヒルダ様?」
「私がオーク達の横の壁にファイアレーザーを撃ち込んで、オーク達の気を逸らしてみましょうか?」
「おお、それは良い考えですね! 早速お願いします、ヒルダ様!」
「了解です。それではいきますよ……ファイアレーザー!」
「フシュルゥゥ ……ブジュルッ!?」
レベッカの賛成を聞いてから発射されたヒルダのファイアレーザーで、ヒルダの狙い通りにファイアレーザーの着弾地点に目を向けていった二体のオーク。
そのうちの一体に狙いを定めたレベッカが、オークへ先制攻撃する為に走り出していった。
「よし、今だ! 行ってきますね、ヒルダ様!」
「挨拶は必要ありませんから、早く行ってください、レベッカさん!」
「はいっ! オーク、覚悟!」
「ブジュルッ!? ブジュルアッ!」
「フシュッ、フシュルッ!」
突撃前にヒルダへ感謝の言葉を伝えるレベッカと、その言葉を不要だと言ってレベッカを送り出していったヒルダ。
その一方で注意を逸らされてしまったオーク達は、レベッカが自身達に向けて駆け寄ってきている姿を見て、慌てて武器の用意を始めていた。
そんな戦闘準備が完了していないオーク達にレベッカはどちらを先に攻撃するかを考え、決まった相手に向けて剣を構え、走る速度を一切緩めず突撃し、その勢いのままにオークの胴体に剣を突き刺していったのである。
「……オーク達はまだ武器も構えられてない……今なら一体を奇襲で倒せて、一対一に持ち込める! さて、どっちを先に攻撃するかだけど……決めた!」
「フシュルッ!? ブジュルゥッ!」
「はあああああっ!!」
「ブジュルッ! ……ブジュルゥゥゥッ!?」
「……よし、手応えあり! 続けて、食らえっ!!」
「ブジュルッ!? ……ブ……」
胴体部分に剣を突き刺されたオークが、苦悶の表情でレベッカを睨み付けていく。
そんなオークに対しレベッカは、すぐに剣を引き抜くと、間髪いれずにオークの首を斬り落としていき、まずは一体目のオークを倒す事に成功する。
こうして相棒を失う事になった残り一体のオークが、怒り狂いながらレベッカへ向けて武器の槍を振り回してきた。
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