第二階層へ
ヒルダに拍手されたレベッカは一瞬だけ嬉しそうに笑った後、ヒルダを連れて第二階層に降りようと口にしていく。
この言葉を聞いたヒルダは、手早く昼食を済ませるとそのままレベッカの背後について第二階層へと向かっていった。
「……ふふ……それではヒルダ様」
「はい」
「第二階層に降りていきましょう。第一階層と同じようにあたしが前衛で、ヒルダ様が後衛の形で」
「わかりました。ですがほんの少しだけお待ちください。すぐに昼食を済ませますから……」
「あ、はい。どうか焦らずごゆっくりと……」
「お気遣いありがとうございます。それでは、モグモグモグモグ……ゴクゴク……モグモグモグモグ……ふう、お待たせしました、レベッカさん。それでは第二階層に行きましょう」
「……はい……」
予想よりも速かったヒルダの食事速度に軽く引いたレベッカだったが、それはとりあえず横に置いておき、ヒルダを連れて第二階層に降りていく事を優先させる。
そうして第二階層に降りていったヒルダは、すぐに第一階層から第二階層に降りた感想を口にしていく。
「……ふむぅ、どのような感じで登り降りをするのかと思っていましたが、周囲を壁で囲まれた螺旋階段で移動する形になっているのですねぇ」
「そうですよ、ヒルダ様。というか失礼なんですけど、ヒルダ様も螺旋階段を知っているんですね……」
「ええ。昔、お師匠様に連れられて螺旋階段のある建物に行った事がありますからね。その時お師匠様にこれは螺旋階段だよ、と教えていただいたもので……」
「そうだったんですね……あ、そうだ、ヒルダ様」
「はい」
「失礼な質問をしてしまってすみませんでした……どうかこの通り……」
「気にしていないので謝らないでくださいよ、レベッカさん。そんな事よりも……」
「……そんな事よりも……?」
「この第二階層にはどのような魔物がいるのか、それを教えてはいただけないでしょうか?」
ヒルダから螺旋階段の存在を知っていた理由を聞いたレベッカが、失礼な質問をしてしまったとヒルダに謝っていった。
この謝罪を聞いたヒルダが、謝らなくて大丈夫だから、その代わりに第二階層に生息している魔物を教えてほしいと頼んでいく。
するとこの頼み事を聞いたレベッカが、謝罪の代わりと言わんばかりに元気良く第二階層に生息している魔物を説明し始める。
「第二階層にいる魔物達ですか。それならすぐに説明させていただきますよ!」
「よろしくお願いします、レベッカさん」
「はい! まずは一番よく遭遇する事になると思う魔物から説明していきますね?」
「わかりました」
レベッカはヒルダが頷いた事を確認してから、第二階層にいる魔物の説明を始めていった。
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