レベッカ、覚悟を決めて支援魔法を断る
ヒルダから一通りの説明を聞いたレベッカは、昨日と同じように負荷増大魔法と支援魔法を併用した修行をしようと一瞬考える。
しかしあまり楽な修行をしても強くはなれないと思い直し、今日は負荷増大魔法だけを使った状態で修行をする、とヒルダに話していった。
「……う~ん……どうしましょうか……」
「……」
「……うう~む……ここはやっぱり、今日も負荷増大魔法と支援魔法を使っての修行を……」
「……」
「……い、いや、昨日とまったく同じ魔法で昨日とまったく同じ魔物を倒しても良い修行にはならない気がする……そうなるとやっぱり……!」
「……」
「……ヒルダ様! あたし決めました!」
「そうですか。それでどのような結論になりましたか?」
「はい、今日は負荷増大魔法だけの状態で、この第一階層で修行をしようと思います!」
「ふむ、そうですか。わかりましたよ、レベッカさん。素晴らしい向上心だと思います」
「あ、あはは……」
自身の決断をヒルダから褒められたレベッカは、照れ笑いをしながら頭をポリポリと掻いていく。
そんなレベッカを穏やかに微笑みながら見つめたヒルダが、最終確認として支援魔法を使わずに負荷増大魔法を使っていく、本当にそれで良いのだな? と尋ねていった。
「……それではレベッカさん、最終確認です。支援魔法を使わず、負荷増大魔法だけを使う。これでよろしいですね?」
「……はい、ヒルダ様」
「了解です。それでは今日は何があっても支援魔法を使いません。覚悟をしておいてくださいね?」
「……はい」
ヒルダの問い掛けにレベッカが照れ笑いを止め、真剣な表情で頷いていく。
そのレベッカの表情を見たヒルダも頷き返していった後で、ヒルダはレベッカに今日は何があっても支援魔法を使わない、と話していった。
このヒルダの宣言を聞いたレベッカは一度深呼吸をして、覚悟を決めた後で首を縦に振っていく。
そんなレベッカの反応を見たヒルダが、一度首を縦に振った後で昨日と同じようにレベッカの背後に移動していった。
「良い返事です、レベッカさん。それでは私は昨日と同じようにレベッカさんの背後でレベッカさんの戦いを見守る事にしますね」
「はい、よろしくお願いします、ヒルダ様……それでは、進んでいきます。ついてきてください!」
「はい、わかりました」
自身の言葉に頷いたレベッカの背後に、ヒルダが移動していく。
そうしてヒルダが背後についた事に頷いていったレベッカが、修行相手になる魔物を求めてダンジョンを歩き始める。
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