レベッカとヒルダ、レベッカの家に帰っていく
レベッカからヒルダの現状を聞いて驚いた村人達は、すぐにレベッカへヒルダを連れて家に帰るように、と話していく。
「あはははは……まあ、睡魔やなんかは治癒魔法でどうとでもなりますから……」
「いえ、そういう問題ではないでしょう、ヒルダ様!?」
「そうです! おい、レベッカ!」
「は、はい!? あたし!? え、なに?」
「レベッカ、今日の作業はもうこれで良い。だからお前は、今すぐにヒルダ様を連れて家に帰ってヒルダ様を休ませてあげてくれ! 頼む、この通りだ!」
レベッカに用件を伝え終わると同時に、勢いよく頭を深く下げていく村人達。
この様子にヒルダは苦笑いをし、レベッカは軽く引きながらではあったが村人達の頼みを二つ返事で引き受けていく。
「あ、あはははは……」
「……う、うん……まあ、ヒルダ様を連れ帰って休ませるのは任せておいてよ。あたしもヒルダ様が倒れてしまう姿なんかは見たくないからさ」
「おお、そうか!」
「引き受けてくれるか! ありがとうレベッカ!」
「やめてよ、そんな感じであたしに頭を下げないでよ。調子狂っちゃうじゃない」
「は、はは……す、すまんな……」
「うむ……まあ、レベッカよ、ヒルダ様の事は、お前に任せたぞ?」
「うん。それではヒルダ様、一緒にあたしの家に帰りましょう」
「はい、わかりました、レベッカさん」
こうして、ヒルダとレベッカは村人達に見送られながらレベッカの家に帰っていった。
そこでレベッカはヒルダを半強制的に休ませるようにさせていくと、レベッカ自身は夕食作りの準備を始めていく。
「……さあ、あたしの家に到着しましたよ、ヒルダ様」
「ええ、そうですね、レベッカさん」
「はい。という事ですからヒルダ様、ヒルダ様はこのまま一眠りしていてくださいね?」
「……え? い、いえ、それは……」
「ちょっと、ヒルダ様! 軽いお昼寝程度の事なんですから、そんなに嫌そうな顔で拒否しないでくださいよ!」
「で、ですが……これだと、レベッカさんが一人で夕食作りをする事になってしまいますが……?」
「はい、ヒルダ様の言われる通り、あたしが一人で夕食を作りますよ、ヒルダ様」
「……お任せして、本当に良いのですか? レベッカさん」
「何を言っているんですか、ヒルダ様。ヒルダ様がこの村に来られるまでの間、あたしは一人で暮らしていたんですよ? 夕食ぐらい簡単に作ってみせますよ!」
「……そうですか……わかりました。それでは夕食作りはレベッカさんお任せします」
「はい、ヒルダ様。どうかゆっくりとお休みください」
「はい、レベッカさん」
レベッカの言葉に頷いて答えたヒルダは、そのまま寝室に向かっていった。
そんなヒルダの姿を見届けてから、レベッカは夕食作りに向かっていく。
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