夜から朝へ
レベッカが作った夕食は豪快な肉料理が中心なものになった。
これに圧倒されながらも無事に食べていったヒルダと、作った本人だからなんの問題もなく平らげていったレベッカ。
そうして夕食を終えた二人はお風呂で軽く汗を流した後、明日に備えて早めの就寝にしていった。
そして翌朝。
「……ふあ~あ……おはようございます、レベッカさん。ふあ……」
「……くぁ~……おふぁようござまぁす、ヒルダ様……」
「ふふ、レベッカさんはまだ眠そうですね?」
「あ、ええ、まあ……そうですね……ヒルダ様は大丈夫なんですか……?」
「多少は眠いですが、まあ大丈夫ですよ」
「そうですか……うう、あたしも早く本格的に目を覚まさないとな……」
「ふふふ……さてレベッカさん、私はそろそろ朝食作りに行きますね?」
「あ、はい、ヒルダ様。あたしもすぐに行きますから」
「ええ、待っていますよ、レベッカさん」
ヒルダの朝食を作り始めるという発言に、自分もすぐに後を追うと話していったレベッカ。
そんなレベッカの言葉に笑顔を返していったヒルダが台所に到着し、すぐに朝食のメニューを考え始めていった。
「……ふむ、今日は何を作ろう……いや、う~ん……」
「お待たせしました、ヒルダ様……あれ? どうかしましたか、ヒルダ様?」
頭を悩ませ始めていたヒルダに、台所へやってきたレベッカが声を掛けた後、ヒルダの様子に気付いて首を傾げる。
そんなレベッカにヒルダは、今自身が考えていたとある朝食の問題を話していった。
「ああ、レベッカさん。いえ、少しだけ頭を悩ませる問題を考えてしまいましてね……」
「……ヒルダ様が、頭を悩ませる問題……!? そ、それはなんですか!? ……あ、いや、ヒルダ様が悩まれる事なら、あたしじゃあ解決出来ないか……」
「いえ、そんな事は無いと思いますよ?」
「……あ、そうなんですね……それなら、あたしにもその悩みを聞かせてください。何かお手伝い出来るかもしれませんし……」
「……そうですね。それならお話しますが、私が悩んでいるのは、朝食の事です」
「……うん? 朝食? 朝食の、事ですか……?」
「はい」
「は、はあ……」
ヒルダから悩みの中身を聞かされたレベッカは、それが朝食の事だった為に肩の力が抜けていく。
そんなレベッカにヒルダはどうして朝食の事で悩んでいるのか、その理由を話していった。
「……あ、レベッカさん、今そんな簡単な事で悩んでいるのか、と思いましたね?」
「……え!? い、いえ、そんな事は……」
「本当に、ですか? もしそうなら、そんなに動揺しないのではないですか?」
「う……」
「……まあ、良いでしょう。それよりも理由を話していきますね?
「は、はい……」
「毎朝毎朝、同じような事を考えるのは苦痛だな、と思うようになりましてね。それが今朝、朝食の事を考えていた理由です」
「……はあ……」
ヒルダの理由を聞いたレベッカは、まだピンときていない様子で腕組みをしていく。
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