今日の作業はこれで終わり!
話し合いの結果、ヒルダとレベッカはいつもより少し早めに作業を終える事になる。
理由は、レベッカが村人達に昨日の夜からヒルダがリビングアーマーを作る為に徹夜をしていたから早めに休ませて上げてほしい、という言葉からだった。
「ではまずこちらからお尋ねしますが、ヒルダ様とレベッカは今日はいつまで作業をしたい、というような希望や要望はありますか?」
「……う~ん……そうですねぇ……私には特に要望は無いですねぇ……あるとしたら、皆さんと同じ時間に終わるようにしたい、ぐらいですかね……?」
「ふむ、そうですか、我々と同じ時間に……わかりました」
「レベッカ、お前はどうだ? なにか希望や要望のようなものはあるか?」
「希望や要望か……あ、そういえば、一つだけありました!」
「ふむ、そうか。ではその希望を聞かせてもらおうか?」
「はい。私自身はさっきヒルダ様が言っていたように皆と同じ時間に終わる感じで大丈夫なんだけど、ヒルダ様は早く帰らせてあげてほしいな、って……」
「……ほう、ヒルダ様を?」
「え? レベッカさん?」
レベッカの言葉を聞いた村人達とヒルダがほぼ同時にレベッカへ目を向ける。
そうして村人達とヒルダから注目される事になったレベッカが、ヒルダを早く帰らせてあげてほしいと話した理由である、ヒルダが徹夜でリビングアーマーを作っていた話を語り始めていく。
「皆、お願いしても大丈夫かな?」
「それは大丈夫だが、ヒルダ様に早く終わってもらうようにしてもらうのには、なにか理由があるのか?」
「うむ。先ほどのヒルダ様は我々と同じ時間に終わる感じで良いと言われたからな。それを聞いていたお前が、ヒルダ様は早く帰らせてあげてほしいと言ってきた……」
「この違いはなんなのか、是非とも聞かせてもらいたい」
「……レベッカさん……?」
「わかっているよ、皆。それにヒルダ様、今からちょっと、昨日の夜から今朝に掛けてのヒルダ様の行動を皆に話して聞かせますけど、許してくださいね?」
「え? レベッカさん?」
「……む? ヒルダ様の、夜の行動、という事か……?」
「はい。ヒルダ様は昨日の夜から今朝に掛けて、徹夜であのリビングアーマーを作っていたんです。多分、完全な徹夜だったんだと思います」
「……えっ!? 完全な徹夜!?」
「ま、まさか、一睡もしておられないのですか!?」
レベッカの話を聞いた村人達は、驚愕の表情でヒルダに目を向けていく。
これをヒルダは、苦笑いでの照れ笑いをしながら頭をポリポリと掻いていった。
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