ヒルダとレベッカの合流、そして状況報告
村人達と一緒に畑に向かい、農作業を行っていたレベッカはふと頭を上げた時、自身の方に向けて走ってきているヒルダの姿を見つける。
そこでレベッカはヒルダがリビングアーマーの調整を終わらせ、約束通り自身と一緒に農作業をしようとしているのだと理解して、手を振りながら駆け寄ってきているヒルダにレベッカの方からも駆け寄っていった。
「……ふむ、この畑はもうすぐ終わりそうだから、次は隣の畑のどこから始めるのか、出来ればヒルダ様と話し合って決めたいんだけど……ヒルダ様はまだまだ来ないかな……うん?」
「……! ……!」
「……何か、遠くから音が聞こえる……いや、これは、声か……? でも誰が……?」
「……おーい……レベッカさーん……」
「……あたしの事を、呼んでる……という事はこの声、ヒルダ様の声か? ヒルダ様ー!?」
「おーい、レベッカさーん!」
「ああ、やっぱりヒルダ様の声だった。ヒルダ様ー!!」
「はあ、はあ……やあレベッカさん、どうもお待たせしてしまいました!」
「ヒルダ様! こうして元気に走ってこられたという事は、あのリビングアーマーの調整は無事に完了したんですね!」
「ええ、なんとか。今は畑の周囲を順調に見回ってくれていますよ」
「そうですか……どうもありがとうございます、ヒルダ様。これで誰かが寝ずの見回り当番をしなくてよくなりますよ……」
ヒルダと合流したレベッカがヒルダにリビングアーマーの調整が終わったのだな、と嬉しそうに尋ねていく。
この質問にヒルダが笑顔で頷いていくと、レベッカは村人の誰かが夜も畑の見回りをしなくても良くなったと、安堵の溜め息を吐いていった。
そんなレベッカの言動を微笑みながら見ていたヒルダが、レベッカに今どこまで農作業が終わったのか? と質問する。
これにレベッカは畑を指差しながら説明をし始めていく。
「ふふふ……そう言ってもらえると、私も頑張ってリビングアーマーを作って調整した甲斐があったというものです」
「ヒルダ様……」
「……さて、私の方の状況報告が終わったところで」
「……うん?」
「次はレベッカさんの方の状況報告を聞かせてもらいましょうか?」
「……えぇと……あたしの方のと言いますと……」
「もちろん農作業です。今はどのような状況になっていますか?」
「あっ、はい、ヒルダ様! 今の畑がもうすぐ終わりそうなので、次の畑のどこから始めるのかをヒルダ様と話し合いたいなぁ、とちょうど考えていたのです」
「なるほど。それなら私がやって来たのは、ばっちりのタイミングだった、という事ですね?」
「はい、そういう事です、ヒルダ様」
「ふふふ、それは良かったです、レベッカさん」
レベッカの説明を聞いたヒルダは、再び嬉しそうに微笑んでいった。
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