ヒルダ、リビングアーマーのパターンを変更する
レベッカや村人達が農作業を始める前の作業予定を話し合っている最中、ヒルダはまったく別の事案に労力を割かれていた。
そんなヒルダの様子に気付いたレベッカが、ヒルダになにをしているのか? と少しだけ不安そうに声を掛けていったのである。
「よし、それじゃあ俺はこの畑の続きから始めていくぜ!」
「ならば私はこちらだな」
「ふふふ……それでは私は、ここの畑の続きからやっていく事にしよう」
「了解! あたし達は昨日の続きを終わらせたあと、その隣の畑の作業に参加させてもらう、この順番で行こうと思うよ! ヒルダ様も、今のあたしが話した案で大丈夫ですか?」
「……ええ、大丈夫、ですよ……その案で、よろしくお願いします……」
「……えっと? ヒルダ様、ヒルダ様は、一体なにをしておられるのですか……?」
「……私ですか……? 私は今、このリビングアーマーの最終調整を、しているところです……ですから、レベッカさん……レベッカさんは、先に行って、作業を始めていてください……リビングアーマーの、最終調整が終わって、私が考えているように……作動させる事が出来ましたら、私もそちらに行って、レベッカさんと一緒に農作業の続きをしていきますから……」
「……ああ、わかりました、ヒルダ様。それではあたしも皆も、先に行って作業を始めていれば大丈夫ですか?」
「ええ……その方針で、よろしくお願いします……」
「わかりました! それじゃあ皆、それぞれの畑に行って、それぞれの作業の始まりよ!」
「おう!」
「ええ!」
「ああ、わかったぜ!」
レベッカの質問に答えながら、ヒルダがリビングアーマーの行動パターンの変更を続けていく。
そうしてレベッカや村人達が農作業を始めようとしていく横で、ヒルダはリビングアーマーの行動パターンの変更作業を行い、リビングアーマーへ本格的に畑の見守り業務を任せるようにしていった。
「……ふむぅ……見回りする畑はここと、ここと、ここに……ここか……このリビングアーマー一体だけだと手が回らない可能性があるけれど……まあ、その時はなんとかして見守りリビングアーマーの数を増やしていくしかないですね」
「……!」
「……よし、変更の受け入れを確認、と。とりあえずこれで始動させていきましょう。リビングアーマー、始動!」
「……! ……!」
「……お、畑の周囲を歩き始めた。という事は、今のところは成功ですね」
「……! ……!」
パターン変更が完了したリビングアーマーが畑の見守りを始めていく。
その様子を見届けたヒルダは農作業を始める為、レベッカと合流しに移動を始めていった。
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