リビングアーマー
ヒルダの説明を聞いたレベッカは、ヒルダと同じように目の前にいるリビングアーマーを指差しながら、魔物達の力で作り出された魔物……? と言ってヒルダに確認を行っていく。
このレベッカの確認作業を受けたヒルダは、笑顔を見せながらリビングアーマーの説明を続けていった。
「……リビング……アーマー……? 魔物達が作り出した魔物、だなんて……そんなモノが、本当に……?」
「ええ、本当にいるんですよ、レベッカさん。もしかしたらこの村のダンジョンの下層にも存在しているかもしれませんね」
「……そんなモノを、ヒルダ様も作れる、と……?」
「ええ、お師匠様から教え込まれましたからね。と、言っても私にはリビングアーマーをゼロから作り上げられるような技術はまだ持てていないのですけどね」
「……え? それでは、このリビングアーマーは、一体どうやって作ったのですか……?」
ヒルダからリビングアーマーの説明を受けていたレベッカは、そこでヒルダから語られた、まだヒルダにはゼロからリビングアーマーを作る事は出来ない、という告白に驚く事になる。
そしてその結果出てきた疑問、このリビングアーマーはどうやって作り上げたのか? とレベッカはヒルダに尋ねていく。
このレベッカの質問にヒルダは苦笑いをしながら、師匠がマジカルストレージに入れておいてくれた全身鎧をベースにして作っていった、と答えていった。
「あははは……これはですね、お師匠様の元から旅立つ時にお師匠様がマジカルストレージに入れておいてくれた全身鎧を元にして作ったのですよ」
「……はあ……ヒルダ様の、お師匠様が、ですか……」
「ええ。ですがいつまでも同じ事は出来ませんからね。私も今以上に成長して、お師匠様と同じようにゼロからリビングアーマーを作れるようにならないといけないな、と思っていますよ」
「そうなんですね……それにしても、このリビングアーマーって村の皆を襲ってきたりはしないんですよね……?」
ヒルダからリビングアーマー製作の話を聞いたレベッカは、続けてこのリビングアーマーが村人達を襲わないのか? と尋ねていく。
この質問にヒルダは、そこはしっかりと調整していくから心配はいらない、このように答える。
「ええ、大丈夫ですよ。私が村の皆さんの魔力をこのリビングアーマーの核に登録していって、その魔力を感知したものは攻撃しないように設定していきますから」
「そうですか……それなら、心配する必要は本当にないんですね?」
「ええ、安心して害獣対策を任せてください」
レベッカに説明していったヒルダは、こう言って胸を叩いていく。
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