装置作成後の朝
ヒルダが両腕を突き上げてから数時間後、レベッカは朝日の眩しさを感じて目を覚ます事になる。
「……う、ん……うぅ……? 何か、眩しい……? ……ああ、朝になったのか……あれ……? そういえば今朝は、ヒルダ様に起こされてない……? なんで……?」
目覚めたレベッカは、最近のお決まりになったヒルダの目覚ましが今朝は無かった事に疑問を感じていく。
そこでレベッカはこの疑問の答えを知る為、ヒルダが今何をしているのかを確認する事にした。
「……ヒルダ様は、今どこで何を……? ……ちょっと、探しにいってみるか……」
このように決めたレベッカがまずは服を着替えていく。
更に続けて身支度を整えていくと、レベッカはヒルダを探して自身の家を歩き回り始める。
「ヒルダ様ー? ヒルダ様、どこですかー? いたら返事をしてください、ヒルダ様ー?」
「……う……」
「……うん? 今、何か呻き声のようなものが聞こえたような……? ヒルダ様ー?」
「……うぅ、ん……」
「……呻き声みたいなものは、この辺からしていたな……それなら、ヒルダ様はこの辺にいる……? ヒルダ様ー?」
「……う、うぅ……」
「……ヒルダ、様……? どこですか……? さすがにそろそろまともな返事をしていただかないと、あたしでは探せませんよ……?」
「……う……」
「……う、ん……? むっ!? えっ!? ヒ、ヒルダ様!? ど、どうして倒れているのですか!? そ、それに、こ、この、謎の全身鎧はなんですか!?」
自身の家の中を探し回ったレベッカが遂に見つけたヒルダは、床に倒れて呻き声らしきものを発しているような状況だった。
更にレベッカを驚かせたのは、そうして倒れているヒルダのすぐ近くに、昨日までは影も形も存在していなかった謎の全身鎧が出現した事だった。
状況だけを見ればこの謎の全身鎧が作業中のヒルダを襲って倒した、そうとしか思えない目の前の光景にレベッカの思考が停止する。
そうして固まってしまったレベッカの目の前で、謎の全身鎧が突如として動き出す。
これにレベッカの混乱は頂点に達した。
「……」
「……ヒルダ様……まさか……まさか、この、謎の全身鎧が、ヒルダ様を……?」
「……」
「……ヒルダ様……」
「……!」
「はっ!? ひあっ!? よ、鎧が! 鎧が、動き出した!? ひいっ!? まっ、待って!? あたしは、今は何も武器を持ってないの!? だからちょっと待って!? 何か、何か武器を持ってきたら、思う存分戦ってあげるから!?」
「……!」
半泣きになりながら、レベッカは謎の全身鎧に自身のお願いを話していく。
そんなレベッカのお願いがわからないのか、謎の全身鎧は少しずつレベッカに近付いていった。
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