害獣対策装置、製作開始
レベッカを送り出した後、ヒルダはすぐに害獣対策の装置の製作を始めていった。
「……よし、まずはマジカルストレージを呼び出して、中に入っているはずの例の物を……取り出して……」
マジカルストレージを呼び出し、ぶつぶつ言いながらお目当ての物を探していくヒルダ。
そうしてお目当ての物を探し当てたヒルダは、状態を確認しながらどのように作り替えていくかを考え始めた。
「……お? この、手の感触は、例の物が見つかったかな……? ……うん、よし! 見つかった! これで後は、音が出やすくなるように色々と取り付けていかないといけませんね……」
無事にお目当ての物を探し当てる事が出来たヒルダは、今度はその物をどう改良していくかに頭を悩ませる。
ここからヒルダの長い思考が始まった。
「……自動で動くようにする為には、とりあえず動力源として魔力の核を取り付けないと……そして取り付けた動力源が簡単に取れないようにする為、外側ではなく内側に取り付けないと……それから、武器は持たせるべきか持たせないべきか……いえ、武器を持たせてしまうと村の皆さんに恐れられる可能性が……そうなってしまうと本末転倒になってしまうから、武器は持たせないようにしていきましょう。えーとそれからそれから……」
「……おわっ、ヒルダ様!? まだやられていたのですか!?」
「……お、レベッカさん。お風呂は良いお湯加減でしたか?」
「え、ええ、まあ……お風呂は大変、よろしかったですれども……」
ヒルダが害獣対策の装置を製作していると、お風呂から上がってきたレベッカがまだ作業を行っているヒルダの姿を見て悲鳴を上げていく。
この悲鳴に反応したヒルダが悲鳴のした方に顔を向けていき、悲鳴の主であるレベッカにお湯加減はどうか? と声を掛けていった。
この声掛けに対してレベッカは、若干狼狽えながらも良いお湯加減だったと答えてくる。
そうして自身の質問に答えてくれたレベッカに対してヒルダは、もう夜も遅くなってきているから、早く寝た方が良いと話していった。
「そうですか、それなら良かったです。それでは、レベッカさん」
「……え? なんですか、ヒルダ様?」
「もう夜も遅くなってきていますから、レベッカさんはそろそろ休まれた方が良いですよ?」
「……ああ、はい、わかりました……ですが、ヒルダ様はどうなされるのですか……?」
「私は、今作っている害獣対策の装置が完成したら休むと決めています。ですからレベッカさんは私の事は気にしないで、ゆっくり休んでください」
自身の心配をしてくれるレベッカにヒルダは笑顔で早く休むように、と伝えていく。
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