レベッカ、ヒルダを先導して家に帰る
ヒルダの言い分になんとか納得していったレベッカがヒルダに、これで話したい事は話したから、そろそろ帰ろうと声を掛ける。
この声掛けにヒルダが快諾してきた為、レベッカとヒルダは仲良くレベッカの家に帰っていった。
「はあ……まあ、ヒルダ様がわかってくださったのなら、これ以上あたしから言う事はないんですけど……」
「うふふ……それなら良かったです。私もこれ以上レベッカさんを不安にさせたくはないですからね」
「……ヒルダ様からそのように言ってもらえるのは、普通に嬉しいです。それとですね、ヒルダ様」
「……うん? あれ? もう言う事はなかったのでは……?」
「はい、言う事はなくなりました。ですからヒルダ様、そろそろ帰りましょう。暗くなってしまいますから」
「ああ、そういう事でしたか。確かに、暗くなってしまうというのはレベッカさんの言う通りですね」
「はい。ですからもう帰りましょう、ヒルダ様」
「わかりました。それではレベッカさん、先導は任せましたよ?」
「はい、お任せください、ヒルダ様!」
ヒルダから先導を頼まれたレベッカが、ヒルダに頼られた事を嬉しく思いながら先導役を引き受け、自身の家に向かって歩いていく。
そうしてレベッカの家に帰った二人は、簡単な夕食を作って手早く食べ終えると、それぞれ別行動を始める。
レベッカはお風呂に入って就寝していくという行動に、ヒルダは村人達と約束した害獣対策である動く案山子のようなものの製造、この二つの行動にわかれていった。
「……ふぅ、ご馳走さまでした」
「お粗末さまでした。非常に簡単な夕食になってしまいましたが、あれでよろしかったのでしょうか?」
「あはは……ここ最近、豪華な夕食が続きましたからね、たまには今日のような夕食でも大丈夫ですよ。それでヒルダ様、これからなにか、予定はありますか?」
「これからの私の予定ですか? それはもちろん、皆さんから頼まれた害獣対策として考えているものを作っていきますよ」
「ああ、もう作り始めるんですね……」
「ええ。対策を行うのは早ければ早いほど良いですからね」
「……まあ、それはそうなんでしょうけど……でも、早すぎませんか……?」
「そうかもしれません。ですが害獣がいつ畑を荒らしに来るかがわかりませんからね。それに、今私が考えている害獣対策は村の皆さんにも慣れてもらわないといけないものになっていますからね。それもあって出来る限り早く作らないといけないのですよ」
「……はあ……それなら、あたしもヒルダ様のお手伝いをした方が良いのでしょうか……?」
「いえ、その必要はありません。ちょっと危険な作業になりますから、私一人で作業を行う方が安全なのですよ」
「は、はあ……それなら、あたしは何をしていれば……?」
「レベッカさんは就寝していただいて大丈夫ですよ? ほら、明日も大変そうですし」
「……わかりました。それではあたしはお風呂に入って、それから寝る事にします」
「ええ、そうしてください」
レベッカの予定を聞いたヒルダは笑顔でレベッカを送り出していく。
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