ヒルダ、害獣対策を考える
必死に考えていくヒルダを、期待に満ちた眼差しで見守る村人達。
そうして数分間、うんうんという唸り声を上げていたヒルダが、遂に何かを思い付いたようで唸り声を上げる事を止め、顔を上げていった。
「……う~ん……」
「……」
「……むぅ~……」
「……」
「……うぅ~ん……」
「……」
「……むぅ~……う……?」
「……お? ヒ、ヒルダ様?」
「何か、思い付いたのですか?」
「ええ、多分、なんとなく」
「お、おお、そうですか!」
「はい。それで少し質問させてもらいたいのですが、よろしいでしょうか?」
顔を上げてきたヒルダに村人達が何かを思い付いたのか? と尋ねる。
この質問に多分思い付いたと答えたヒルダが、続けて村人達へいくつか質問があると話していく。
これに村人達が快諾していくと、ヒルダは害獣対策に必要な情報を集める為の質問をし始めていった。
「質問ですか? ええ、それは大丈夫ですが……?」
「ありがとうございます。それでは質問させてもらうのですが、害獣達が案山子に慣れてしまうというのは、案山子が動かないから、という考え方で大丈夫でしょうか?」
「……え? え、ええ、まあ、多分……?」
「そうですか。それでは次の質問なのですが、以前は案山子を使われていたのですよね?」
「ええ、そうですが……?」
「その時に、害獣達に案山子を倒されてしまった事等はありましたか?」
「……え~っと、どうだったかな……?」
「……う~ん……ああ、そう言われればありましたな、何度か案山子が害獣達に倒される、という事が……」
「……ふむぅ、なるほど……それでは最後の質問になるのですが、害獣達は物音に怯えて逃げたりはしますか?」
「物音、ですか?」
「……ええ、物音に驚いて逃げるところを何度も見た事がありますね」
「なるほど……わかりました、どうもありがとうございます」
「は、はあ」
「何か、良い案がありますかな?」
「ええ、多分」
「おお、そうですか!」
「さすがです、ヒルダ様!」
「……それで、一体どのような害獣対策になるのでしょうか……?」
自身達への質問を終えたヒルダが、何らかの害獣対策を思い付いたという事で村人達が歓声を上げていく。
そんな村人達がヒルダに、どのような害獣対策を思い付いたのか? と尋ねていくとヒルダは、自身の考えを話しながらまとめようとしていった。
「そうですね……今の考えをそのまま話していくと、魔力を動力源にした……」
「……うん? 魔力を、動力源……?」
「それだけで動きながら、物音を出して害獣を追い払う、そんな物を作る、になりますかね……?」
「……は、はあ……?」
ヒルダの考えを聞いた村人達は、あまり良くわかっていないまま返事をしてしまう。
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