害獣対策
村人達のお願いにどう答えていくかを考えているヒルダの横で、レベッカが村人達にいつも通りに案山子では駄目なのか? と尋ねていった。
このレベッカの質問に村人達は複雑な表情になりながら答えてくる。
「……う~ん……」
「……ヒルダ様……」
「……ねぇ皆、ヒルダ様にしたお願いを聞いてちょっと思った事があるんだけど、それを皆に聞いてみても大丈夫かな?」
「……うん? レベッカ?」
「ああ、まあ、大丈夫だが、なんだ?」
「うん。あのさ、これまで通りに案山子を使うようにする、じゃあ駄目なの?」
「……う~ん……」
「案山子、ねぇ……」
「……あれ? なんか、反応が悪い……?」
「……うむ、そうだな……」
「……そもそも、案山子では駄目だからヒルダ様に相談している、というのが今の状況なんだよなぁ……」
「……う~ん、そうか……でも、なんで案山子だと駄目なの?」
自身の質問に対する村人達の反応から、なんとなく案山子では駄目なのだと理解していくレベッカ。
そんなレベッカが村人達に、どうして案山子では駄目なのか、その詳しい理由を尋ねていく。
この質問に対して村人達は、ヒルダにも説明を聞いてほしいと話してから答えていった。
「うむ、その答えはな、レベッカ……」
「あ、ちょっと待ってくれ」
「……え?」
「どうした、なんで止める?」
「いや、ヒルダ様にも聞いてもらおうと思ってさ。よろしいですか、ヒルダ様?」
「……う~ん……あ、はい、よろしくお願いします」
「ありがとうございます。それでは話しますが、ただの案山子だと、最初の頃は驚いて逃げていくので良いのですが、案山子に慣れてくると一切気にしないで畑に侵入してくるようになってくるようになるんですよ」
「……ああ、害獣達が案山子に慣れてしまうのですか」
「はい」
「……ああ~、それでヒルダ様にお願いしたんだ……」
「うむ、そういう事だ」
村人達が話してきたただの案山子では駄目な理由、それは害獣達が案山子に慣れて驚かなくなってしまうから、という物だった。
この理由にレベッカが納得して頷いていく隣でヒルダが、それならどのような対策をしていけば良いのか? と考えを巡らせ始める。
「……ふむぅ……ただの案山子では害獣達が慣れてしまって効果がなくなってしまうのですね……ふむぅ……それならどうするか……」
「……なにか、良い考えはありますかな? ヒルダ様……?」
「……そうですねぇ……もう少し考えていたら、なにかが浮かんできそうな気はしていますが……」
「お、おお……!」
村人達の期待が高まる中、ヒルダは害獣対策を考えていった。
閲覧、感想、評価ポイント、ブックマーク登録、いいねありがとうございます!




