種まき終了後にされるお願い
レベッカの本気に焦ったヒルダも本気での種まきを始めていった結果、二人はもちろん、村人達も予想出来なかった速度で担当していた畑の種まきを終わらせてしまったヒルダとレベッカ。
そんな二人に、代表が若干引き気味で近付いてきて、二人に言葉を掛けてきた。
「……た、種まき……終わってしまい、ましたね……ヒルダ様……」
「そ、そうですね……レベッカさん……」
「……お、おめでとうございます、ヒルダ様、それからレベッカ……」
「ちょっと!? 皆引かないでよ!?」
「……いやあ……」
「あれを見た後だと、なぁ……」
「だよなぁ……」
「う、うぅ……」
「……ど、どうもお疲れ様です、ヒルダ様、レベッカ……」
「あ……これは、ご丁寧にどうも……」
「……どうも……てか、なんの用?」
「……うむ。まずは二人にご苦労様を伝えようと思ってな」
「……それは、どうも……ありがとうございます……」
「……うん? でもさっき、まずは、って言ったよね? それは……?」
自分達に労いの言葉を掛けてきた代表へ、ヒルダは普通に感謝の言葉を返していき、レベッカは代表の言葉遣いに違和感を覚える。
そんなレベッカの違和感に応える形で、代表が次の話をしてきた。
「……うむ。次の話がある、という事だ。良く気付いたな、レベッカ」
「……どうも」
「ただ、これからの話はレベッカではなく、ヒルダ様にあるのだよ」
「うん? 私ですか?」
「はい」
「……そっか……まあ、そっちの方が気が楽で良いんだけど……」
「うむ、すまんな、レベッカ……」
「いや、そういうのは良いから」
「う、うむ」
代表から話があるのはヒルダの方だと言われたレベッカが、残念なようなホッとしたような表情で頷いていく。
そんなレベッカに少しだけ目を向けた代表がヒルダに向き直り、真剣な表情で次の話をし始めてくる。
「……それで、私にお願いしたい事とはどのような事なのでしょうか?」
「はい、ヒルダ様……我々がヒルダ様にお願いしたい事は、種まきが終わった畑に害獣が侵入して荒らし回らないようにする方法を、なんとか考えてほしい、このようなものになります……」
「……ふむぅ、害獣対策、ですか……」
「はい。どうにかなりませんか? ヒルダ様……?」
「……ふむぅ……そうですねぇ……何かあるかなぁ……」
代表からヒルダに行われたお願いは、種まきを終わらせた畑の害獣対策であった。
このお願いを聞いたヒルダが腕組みをしながらどうやれば害獣達から畑を守れるのか? と考え始めていく。
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