レベッカの反則技
ヒルダに対して競争開始と発言したと同時に種まきの速度を上げていく、という反則技を繰り出したレベッカは、すぐにヒルダを引き離していく。
するとそんなレベッカの反則技に対してヒルダは、レベッカに使っている負荷増大魔法の負荷を上げていく、という反則技を繰り出していった。
これにレベッカは呻き声を上げる事になったのだが、ヒルダはそんなレベッカを無視する形で種まきを続けていった。
「あっはっは! これでもうかなりの差が出来ましたねぇ、ヒルダ様! あっはっは!」
「……むぅ……卑怯ですよ、レベッカさん!」
「あはは、戦いに卑怯も何もありませんよ、ヒルダ様! さあ、この勢いでどんどん差を広げていかないと……」
「ぬぅ……そうですか、レベッカさん……戦いに卑怯も何もありません、ですか……わかりました」
「……うん? ヒルダ様?」
「レベッカさんがそうくるなら、私はこう返しましょう! いきます! 負荷増大魔法、負荷増大!」
「……え? ええっ!? あ、ああっ!? 体が、体が重い!? これは!?」
「レベッカさんが、戦いに卑怯も何もない、このように言われましたから、私もこの方法を使わせてもらう事にしましたよ、レベッカさん。これを卑怯とは言わないですよねぇ……?」
「う、うぐっ!?」
「あははっ、それではレベッカさん、お先に失礼します。頑張って巻き返してみてくださいね?」
「あ、ああっ!? ヒ、ヒルダ様!?」
ヒルダの負荷増大魔法のせいで極端に体を重くさせられてしまったレベッカは、瞬く間にヒルダに抜き去られてしまう。
そうしてどんどん先に進んでいくヒルダの姿を見ながら、レベッカは自身の言動を後悔していった。
しかし時既に遅く、ヒルダは猛スピードで種まきを行っていき、あっという間に二つ目の畝への種まきが終わろうかという状況になっていく。
これにレベッカは泣きながら謝る事になったのだが、ヒルダは先に反則技を使ってきたのはレベッカだと言ってレベッカの謝罪をバッサリと切り捨てると、二つ目の畝への種まきを終わらせる為にラストスパートを行っていった。
「ふふふ、それではレベッカさん、私はもうラストスパートにさせてもらいますね?」
「そ、そんな!? ちょ、ちょっと待ってください、ヒルダ様!?」
「嫌ですよ。ちょっと待ったらまた先ほどみたいな反則技を使ってくるのでしょう? それならこのまま二つ目の畝への種まきを終わらせるは方を選びますよ」
「うぐっ!? い、いや、そんな事は!?」
「問答無用です。はい、二つ目の畝は私が先に種をまき終わりました」
「あ、ああ……」
ヒルダはレベッカが絶望している間に、二つ目の畝の種まきを終わらせていく。
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