村人一同、ヒルダに怯える
ヒルダがなんともいえない表情をしている事に不安感が増していくレベッカと村人達。
そんな一同の姿が目に入ったヒルダが、一同にどうしてそんな表情をしているのか、正直に話してほしいと声を掛けていった。
「……ヒルダ様の顔色が、いつもと違う……」
「……わ、我々は知らず知らずの間に、ヒルダ様を怒らせてしまっていたのか……?」
「そ、それなら、すぐに謝らないと……」
「だ、だが、どう言って謝るんだ!?」
「そ、そうだな……」
「見当違いの言葉で謝ったら、余計に怒らせてしまう可能性があるからな……」
「む、むう……!」
「……あ、あの~……ちょっと、よろしいでしょうか……?」
「ひぃっ!? ヒルダ様!?」
「な、なんでしょうか、ヒルダ様!?」
「え、ええ……どうして皆さんがそのような表情をなさっているのか、その理由を聞いてみたいな、と思いまして……」
「……う……」
「それで、出来れば嘘を吐かずに、正直に話してほしいのです。嘘を吐かれてしまうと、私の方も正しい対応が出来なくなってしまいますから……」
「……う……」
「お願い、出来ますね? 皆さん……」
「……わ、わかりました……」
穏やかながらも、圧を感じさせるヒルダの言葉に、レベッカや村人達が首を縦に振らされてしまう。
こうしてヒルダに真実を話す事になったレベッカや村人達だったが、一同は話し始める前にヒルダへ一つの約束を取り付けていく。
「では、よろしくお願いします、皆さん」
「は、はい……」
「……あ、そうだ。あの、ヒルダ様、話す前にこれだけは約束していただきたいのですが……」
「……うん? 約束? 約束とは、どのような約束ですか?」
「は、はい……それは、我々の言葉を聞いても、怒らないと約束してもらいたいのです……」
「……え? ……はあ……まあ、わかりました。皆さんの言葉を聞いても怒らないと、約束しましょう。ですから皆さん、怖がらずに話してみてください」
「わ、わかりました……」
「それでは、話しますね?」
「はい、よろしくお願いします」
ヒルダから怒らないと約束してもらった一同に、ヒルダは話を進めるように促していった。
これを受けて一同は、まだ恐る恐るではあったがヒルダに話し始める。
「……我々は、ヒルダ様がそのような表情をしている理由を、我々がヒルダ様を何らかの理由で怒らせてしまったからだと話し合っていたのです……」
「……え?」
「それで、我々はその何らかの理由がなんなのかを相談していたのです……」
「……ああ、そういう事だったんですか……」
一同の話を聞いたヒルダは、天を仰いでいった。
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