レベッカ、ヒルダのミネストローネに点数を付ける
ヒルダからの問い掛けに対して、レベッカはニヤリと笑いながら答えていく。
「ふふふ、ヒルダ様、百点満点ではない理由が気になりますか?」
「……ええ、気になりますね」
「わかりました、それではお答えいたしましょう! あたしがヒルダ様のミネストローネに百点満点を付けなかった理由、それは……」
「それは……?」
「……ヒルダ様があたしのスクランブル・エッグを評価した時に言っていた、時には厳しく評価しないといけない、という言葉が頭に浮かんできたからです!」
「……ああ、あれですか……」
レベッカが百点満点を付けなかった理由を聞いたヒルダは、なるほど、といった表情で頷いていった。
そんなヒルダにレベッカが、相変わらずニヤリと笑いながら話していく。
「ええ、あれですよ、ヒルダ様」
「……ふむぅ……ですがレベッカさん、それをそのままやり返してくるのは、どうかと思いますよ?」
「ええ? ヒルダ様がそう言うんですか? あまり甘やかさない方が良いって言ったあのヒルダ様が?」
「……そうでしたね。それでは百点満点に足りなかった五点は、私にまだまだ成長する余地がある、という事で好意的に受け取っておきますよ?」
「はい、そうしてください、ヒルダ様」
ヒルダから自身の付けた点数を伸び代、だとして受け入れると言われたレベッカが、嬉しそうに笑っていった。
こうしてミネストローネにも評価をしていったヒルダとレベッカは、残されたウインナー・ソーセージのボイル焼きへ、二人同時に手を伸ばしていく。
「ええ、そうしますよ、レベッカさん……さて、それでは……」
「……うん? え? ヒ、ヒルダ様? 何か、急に雰囲気が変わりましたけど……?」
「ふふふ……いよいよ今朝の朝食最後の一品、レベッカさん作のウインナー・ソーセージのボイル焼きを食べていこうではありませんか? ねぇレベッカさん?」
「……う……は、はい……ヒルダ様……」
「うふふふふ……さて、では私はこの一本を……」
「……それでは、あたしはこっちのやつを……」
「……ふふ、さあ、それではレベッカさん……」
「は、はい、ヒルダ様……それでは……」
「いただきます!」
「いただきます……」
ヒルダが放つ空気感に圧倒されながら、レベッカがウインナー・ソーセージを食べていった。
そんなレベッカの姿を見ながら、ヒルダもウインナー・ソーセージを食べていく。
そうして二人共がウインナー・ソーセージを食べたところで、どちらともなくウインナー・ソーセージのボイル焼きへの評価がはじまっていった。
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