レベッカが手伝いをしたがった理由
レベッカの要求を聞き入れて二人で朝食を作る事にしたヒルダ。
しかしどうしてそこまでしてレベッカが自分と一緒に朝食を作ろうとしているのか、その理由が気になったヒルダは、レベッカに直接理由を尋ねていった。
「……ふむ……」
「うん? どうしました、ヒルダ様?」
「……いえ、レベッカさんが朝食作りを手伝いたいと言ってきた時の勢いが凄かったなぁ、と思いまして……」
「……ああ……」
「……なにか理由があるのでしょうか? もし良ければ、その理由を教えてもらいたいのですが……」
「……話しても良いのですけとあの、笑わないでもらえますか?」
「……まあ、それはもちろん笑わないと約束しますが……」
「……わかりました。それでは話していきますが、あたし、料理が苦手なんですよ……」
「……え? あ、はい……」
「ですからヒルダ様と一緒に料理が出来る時に、ヒルダ様に料理を教えてもらいたいな、なんて思っているのですよ……」
「……ああ、そういう理由でしたか……ふふ、わかりました。それでは一緒に朝食を作っていきましょうね、レベッカさん?」
「はい! ……それとヒルダ様、さっき笑いませんでしたか……?」
「ええ、笑いましたよ。ですけどあれはレベッカさんの料理が苦手だという告白を笑ったのではなく、料理が上手になりたいから私の手伝いをしたいと言ってきたレベッカさんが可愛いな、と思ったから笑ったのですよ」
「……むう……それならまあ、良いですか……?」
レベッカの理由を聞いたヒルダが、ほんの少しだけクスクスと笑っていく。
これにレベッカが笑わないと約束したのに……とヒルダが嘘を吐いたと責めていった。
しかしこれにヒルダは、料理が苦手なレベッカを笑ったのではなく、料理上手なレベッカになりたいと思っているレベッカが可愛いと思ったから笑ったんだと話していく。
このヒルダの言葉を聞いたレベッカは少しだけ不機嫌そうな表情になったのだが、あまりいつまでもこうしている事は出来ないと思い直し、ヒルダの手伝いをして朝食を作る事に気持ちを切り替えていった。
そんなレベッカを連れてキッチンに向かったヒルダが、レベッカと相談しながら朝食を作り始める。
「ふふ、そうしてください、レベッカさん。さて、それではそろそろ朝食を作りに行きますか」
「わかりました……今日は何を作るのかなぁ~?」
「……さて、何を作りましょうか……?」
先ほどまでとはまったく違う満面の笑顔で朝食のメニューをヒルダに尋ねていくレベッカ。
このレベッカの質問にヒルダは、首を傾げながら答えを考えていった。
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