ヒルダ、残りのステーキを焼いていく
ヒルダはレベッカの言動にちょくちょくツッコミを入れながらレベッカに食べてもらうウサギ肉のステーキを焼き上げていった。
そうしてヒルダは焼き上がったステーキを自身の分のステーキと同じようにマジカルストレージに収納していく。
「……ジュルリ……」
「……レベッカさん、お気持ちはわからなくはないのですが、もう少しだけお待ちください。すぐに最初のステーキが焼き上がりますから……」
「ジュル……はい、ヒルダ様……」
「はい……よし、これぐらいで大丈夫ですね。それじゃあ後は、私の分のステーキと同じように……と」
「……ああ、お皿に……おお、あたしのステーキが……あ、あれ? ヒ、ヒルダ様?」
「……よし。レベッカさん、マジカルストレージに収納しておけばレベッカさんのステーキは出来立てのままの状態で保存出来ます。ですから今は続けて次の、オーク肉のステーキを焼き始めていきますね?」
「……あ、はい……」
「とりあえず……フライパンを……綺麗にして……えぇ、このぐらい綺麗にしておけば大丈夫でしょう。レベッカさん、まずは私のステーキから焼いていきますよ?」
「わかりました、ヒルダ様」
不思議そうな表情で自身の作業を見ていたレベッカに、いろいろと説明を行っていったヒルダ。
これにレベッカが頷いた事を確認すると、一旦フライパンを洗って水気を拭き取った後でヒルダが次のステーキ、自分用のオーク肉のステーキを焼き始める。
「……うん、焼き具合はこんな感じで良さそうですね。ではこれを先ほどのステーキと同じように、一目で見分けが出来るように使うお皿を変えていって……」
「……お? ヒルダ様?」
「……これでマジカルストレージに入れておけば、後はレベッカさんが食べる分のオーク肉のステーキを焼いていくだけですね」
「……ああ、もう少しで、やっと夜食が食べられる……もうお腹ペコペコですよ、ヒルダ様!」
「ごめんなさい、レベッカさん。でももうすぐステーキの食べ比べが出来るようになりますから、もう少しだけ、本当にもう少しだけ待ってくださいね?」
「……はい、ヒルダ様」
「ふふ……おっと、焼き上がりましたね。それではこの、オーク肉のステーキはそのままレベッカさんに渡していきますね?」
「はい、ヒルダ様!」
ヒルダからオーク肉のステーキを差し出されたレベッカが満面の笑顔で受け取っていく。
そうしてレベッカがステーキを受け取った事を確認したヒルダが、マジカルストレージから他のステーキを取り出していった。
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