レベッカの驚きと脱出
自身の登場に驚いているレベッカに、ヒルダは笑いながら農作業が終わったからこちらの様子を見に来たと話していく。
するとヒルダの説明を聞いたレベッカが、もうそんな時間になっているのか!? と今度は最初に驚いた時とは違う理由で驚いていった。
「ふふ、レベッカさん、魔道具が無事に使えるかどうかの試験も、その後で行った農作業も、どちらももう終わらせたのですよ」
「……え? そうなんですか……? ……あ、あれ? そ、それじゃあ、今は、ダンジョンの外は……?」
「私がダンジョンに入ってくる頃には、もう夕方になっていましたねぇ」
「……えっ!? も、もうそんな時間になってるんですか!? いけない! それじゃあすぐに帰らないと! ……はっ!? だからヒルダ様が、あたしの様子を見に来たと!?」
「ええ、そういう事です」
「そ、それは……申し訳ありませんでした、ヒルダ様! 夢中になって修行をしてしまって……」
現状を理解したレベッカがヒルダに土下座をするような勢いで平謝りをしていく。
するとそんなレベッカにヒルダは、そんなに夢中になって修行が出来ていたのなら、相当充実した修行が出来ていたのだろう、と言ってレベッカを責める事無く労っていった。
このヒルダの言動を受けたレベッカはヒルダに感謝の言葉を伝えていった後で、ダンジョンから脱出しようと話していったのである。
「いえいえレベッカさん、そんなに謝らないでもらって大丈夫ですよ?」
「……え? ヒルダ様? どうしてですか……?」
「夢中になって修行をしていたという事は、今日はとても充実した修行が出来ていた、という事でしょう?」
「……まあ、そうですね……」
「そうでしょう? それならレベッカさんが謝る事はありませんよ」
「……う、う~ん……ですが……」
「……これだけ言ってもレベッカさんにまだ罪悪感があるのであれば、次また私と一緒にダンジョン探索を行うとなった時に大活躍してもらえば良いだけですから」
「……そうですか……わかりました、それではそのようにさせていただきますね、ヒルダ様……」
「はい、そうしてください」
「……はい! ……それじゃあヒルダ様、そろそろ帰りましょうか?」
「ええ、そうしましょう」
こうして、ヒルダとレベッカはダンジョンから脱出する。
そうしてダンジョンから無事に脱出していったヒルダとレベッカの二人は、道中ですれ違う村人達に無事に帰ってきましたと挨拶をしながらレベッカの家に帰っていく。
ちなみにその道中で、レベッカがヒルダに夜の食事は何を作る予定なのか? と何回か尋ねてきた。




