畝立ての完了、蒔いていく種は
畑全体の土が適度な湿り具合になった事で、ヒルダ達の畝立て作業は順調に進んでいく。
そうして畝立て作業が終わったところでヒルダ達は、続けて次の作業である種まきを始めていく事にした。
「……うん、土が簡単にまとまっていく。これなら畝立てもそんなに苦戦しないで終わらせられそうだね」
「そうですね、ヒルダ様」
「……確かに。物凄い勢いで畝立てをしている者がいますからなぁ……」
「……そうですね。特にあそこの方達……とんでもない速さですね……」
「……ようやく畑仕事が出来るぞ! という喜びでしょうかね……?」
「さて……よし、こちらの畝立てはすべて終わりましたよ」
「お、そうですか。こちらももうすぐ終わりますよ?」
「おお、そうですか!」
「……それなら、次の種まき準備を始めておいた方が良さそうですな……」
「ああ、次の準備ですか。それは確かに、進めておいてもらった方が私達が楽出来ますからね」
「ははは、そうですね、ヒルダ様。それじゃあ、畝立てが終わった者達!」
「は~い!」
「お~う!」
「皆は種まきの準備を始めてくれ! 全員の畝立てが終わったら、すぐに種まきが始められるようにな!」
「ああ、わかったぜ!」
「任せておいてくれ!」
畝立てが終わった者達が種まきの準備を進めていくなか、ヒルダ達も順調に畝立てを終わらせていく。
そうして畝立てがすべて終わったところで二十分ほど休憩した後、ヒルダ達は種まきを始めていった。
「……よし、畝立てが終わったぜ!」
「ご苦労さん。そこで最後だから、早くこっちに来い」
「ちょっと休憩したら種まきを始めていくからな?」
「ああ、わかった……ふう、久々の畝立ては疲れたぜ……」
「はなは、そうだな」
「なあ、そういえば今日は何の種をまくんだ?」
「とりあえずは麦だな。後はまあ、適当に何種類かの種をまいていくさ」
「わかった、麦だな」
「おう……そろそろ最初に休憩し始めたやつらは種まきを始めるかい?」
「……そうだな。それではヒルダ様、我々は一足先に種まきを始めさせていただきますよ?」
「ええ、わかりました。私達ももう少し休憩したら種まきを始めていきますからね」
「はい、わかりました」
ヒルダ達よりも先に休憩をしていた村人達が、種まきの準備を始めておいた村人達から麦の種を受け取り、畑に向かっていく。
その様子を眺めていたヒルダ達も、休憩を終えると種を受け取って畑に向かっていった。
そうしてヒルダ達は一人が必ず一畝に種をまいていく、これを厳守する事、このように決めた後で麦の種から種まきを始めていったのである。
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