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魔法使いヒルダのお仕事 ~ダンジョン探索と居住地の発展期~  作者: 篠原2


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立食昼食会開始

全員が会場に集まったところで、今日の昼食会を計画した村人達の代表が昼食会の始まりを告げる挨拶を始めていく。


「……ふう、ようやくというか、遂にというか、全員がここに集まったな……」


「ええ、そうですね」


「うむ……それでは、これから昼食会開始の挨拶を始める! 一同良いか!?」


「え、あ、は、はい……」


「……な、なんか、勢いがおかしくないか……?」


「……どうも、人前で話すのが苦手なのにこんな挨拶を担当する事になったからめちゃくちゃ緊張してるらしいぞ……」


「ええ……」


「それなのになんで開会の挨拶なんかをやる気になったんだよ……」


「しっ! 静かに! 始まるぞ!」


「お、おう」


人前で話すのが苦手なのに、なぜこんなに大勢の前で挨拶をしようなんて思ったんだ、と村人達がざわつく中、本格的に挨拶が始まった。


「……えー……本日は、お日柄も良く……ヒルダ様の大変ありがたいお手伝いも……ありまして……」


「……あの、あまり挨拶が長くなりすぎてしまうとせっかくの料理も冷めてしまいますので、挨拶は短めでお願い出来ると大変ありがたいのですが……」


「……む、むぅ、そうか……それでは、昼食後の、その、作業が上手くいく事を願いまして、いただきます!」


「いただきます!」


「……ふう、なんとか無事に終わったっぽいな……」


「そうだな……」


挨拶が苦手な代表の挨拶だった為に、冗長で面白味の無い挨拶になっていたところで、このままだと駄目だと判断した村人が代表にそろそろ挨拶を終わらせてください、と声を掛ける。

これに少しだけ動揺しながら頷いていった代表が強引に挨拶を終わらせていき、昼食会を始めていった。

なお、代表の挨拶をどうにかこうにか終わらせる事が出来た村人達が、代表に気付かれないように安堵の溜め息を吐いていったのはここだけの話である。


「……うん、このサンドイッチは良い味付けですね」


「ヒルダ様、この具材に加えて、こちらにあるサラダを具材に足してもいけますよ!」


「ほう、それは良い事を聞きました。それでは早速……このサラダを……」


「……いかがでしょうか、ヒルダ様……?」


「……うん! さっきよりも美味しい!」


「おお、そうですか!」


「はい! どうもありがとうございます、良い事を教えていただいて!」


「ははは……どういたしまして、ヒルダ様」


自身が食べているサンドイッチが、更に美味しくなる食べ方を村人に教えてもらったヒルダが、とても良い笑顔で村人に感謝の言葉を伝えていく。

これに村人も笑顔で返していった。

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