ヒルダ、案内される
ヒルダ達の到着を待っていた昼食を準備していた村人達や、先に到着していた村人達は、駆け寄ってくるヒルダを満面の笑顔で出迎える。
「お、ヒルダ様が走ってくるぞ」
「おお、本当だ」
「あれならヒルダ様はすぐにここへ到着されるだろうな」
「ああ、そうだな」
「それじゃあ、我々は笑顔でヒルダ様をお出迎えしなければいけないな」
「おう!」
「ヒルダ様ー!」
こうして、自分の事を笑顔で迎えてくれる村人達に感謝の思いを感じながら昼食会場のテーブルに到着したヒルダは、待っていた村人達から丁寧に迎えられると、一番良い席に案内されていった。
「……皆さん、待っていてくださいねー! すぐに行きますからー!」
「ええ、お待ちしていますよー!」
「……はあ、はあ……はい、到着しました!」
「お疲れ様です、ヒルダ様!」
「申し訳ありませんね、ヒルダ様……ヒルダ様に急がせてしまって……」
「いえいえ、あまりゆっくりしているとせっかく皆さんが作ってくれた料理が冷めてしまいますからね。急ぐのは当然の行いですよ」
「……そう言っていただけると……我々も助かります……」
「……さあさあヒルダ様、どうぞこちらに……」
「……うん? ああ、はい……わかりましたけど、それはどういう……?」
「こちらが一番良い席ですからね。ヒルダ様はその一番良い席にきてもらわないと!」
「ええっ!? い、いえ、それは少し待ってください! まだまだ到着していない村人の皆さんがいるんですよ!? その方達はどのようにしてもらえ良いのですか!?」
村人達に引き摺られるような形で一番良い席に案内されていくシオン。
そんなヒルダが、自身と同じ畑で農作業をしていた村人達がまだ到着していないと言い、その人達はどうするのか? と叫んでいく。
この叫びに対してヒルダを引き摺っている村人達は、その村人達はまた後で他の良い席に案内するから心配するな、と返答してきた。
「ああ、それなら大丈夫ですよ、ヒルダ様」
「ええ、まだ良い席は残っていますからね。彼らにはその席に行ってもらいますよ」
「……は、はあ……そ、それなら、まあ……わかりました……」
「ふふ……さあ、ヒルダ様、こちらが一番良い席です」
「あ、ありがとうございます……これで後は、あの皆さんを待つだけですね?」
「ええ」
「わかりました」
席に案内されたヒルダが、最後の村人達の到着を待ち始める。
そうしているところに最後の村人達も到着してきた為、この昼食会を準備した村人達の代表が昼食開始の挨拶を行う準備を始めていった。
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