ヒルダの農作業開始と、喧嘩の仲裁
村人達に連れられて畑に向かっていったヒルダは、畑に到着するとすぐに手渡された鍬を振り始める。
「……さあ、こちらが我々が耕し、作物を作っている畑になります」
「ふむ、ここですか。広くて良い畑ではないですか」
「お褒めの言葉をいただき、大変嬉しく思います、ヒルダ様」
「さあヒルダ様、どうかこの鍬を使ってください」
「あ、ありがとうございます。それじゃあ私は、どこからやっていけば良いですかね?」
「そうですねぇ……それでは、この畑の、一番左端から右側に向けて耕してきていただけませんか?」
「ふむ、一番左端から、ですか。わかりました」
「はい、よろしくお願いします。それじゃあ皆、耕すぞ!」
「おう!」
リーダー格の村人から、畑の一番左端から耕してきてほしいと頼まれたヒルダが、快くその頼みに首を縦に振っていく。
そんなヒルダに笑顔を見せていった村人達が、少しずつそれぞれの持ち場で畑を耕し始める。
それに続いてヒルダも割り当てられた箇所に移動していくと、村人達に負けないように畑を耕していった。
「……よっ、ほっ、よっ……」
「……おお、ヒルダ様、なかなか良い鍬捌きですな!」
「え、そうですか?」
「ええ。もしかして、旅に出る前も農作業をしていたのですか?」
「ええ、まあ、時には。基本的に自給自足の生活をしていましたからね」
「ほほう、そうでしたか」
「なるほど、それならその鍬捌きも納得ですな」
「ありがとうございます……ところで、喧嘩の仲裁は出来たのですかね……?」
自身の鍬の使い方を褒められたヒルダは、照れ笑いをしながら喧嘩の仲裁に向かった村人の様子を気にしていく。
そんなヒルダの言葉を受けたリーダー格の村人が、少し様子を見てくる、と言って喧嘩をしていた村人達と、その喧嘩の仲裁に向かった村人達の元へと向かっていった。
そして喧嘩の仲裁をしていた村人と合流したリーダー格の村人は、二人で一緒になって喧嘩の仲裁を始めていく。
「……おーい、大丈夫か? それと今の状況はどうなっとるんだ?」
「……うん? おお、お前か……まあ、今のところはなんとか大丈夫だが……」
「……状況はあまり良くない、と。そういう事か……」
「うむ……」
「わかった、それならここからは私も仲裁をしようじゃないか」
「お、そうか! それは助かる!」
「うむ。早く喧嘩を終わらせて、ヒルダ様と一緒に農作業をやっていこうではないか」
「ああ、そうだな」
こうして二人は、ヒルダと一緒に農作業をしている光景を頭に思い浮かべながら、喧嘩の仲裁を始めていった。
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