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魔法使いヒルダのお仕事 ~ダンジョン探索と居住地の発展期~  作者: 篠原2


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試運転完了、そしてそれから

一つ目、二つ目とヒルダが修理した魔道具が正常に動いていき、三つ目の魔道具からも正常に動いてくれるだろう、という期待の目で村人達はヒルダを見ていく。

結果的にその期待は裏切られる事無く進んでいき、ヒルダが修理した魔道具はそのすべてが正常に動く事が確認された。

これに村人達全員が大喜びする。


「……これが最後の魔道具になります。さて、すべての魔道具が完全に修理完了、という結果になれば良いのですが……」


「大丈夫、ここまですべての魔道具が修理出来ていたんですよ、ヒルダ様?」


「そうですよ! ですからこの最後の魔道具も、ちゃんと修理出来ていますよ!」


「そうだと良いのですが……む、水は正常に出始めましたね。ですが問題はこれからです」


「……」


「……」


「……」


「……止まりませんね……」


「……ええ、正常に動き続けています……」


「……それではヒルダ様……」


「……ええ。この最後の魔道具も、無事に修理が完了したという事で!」


「は、はい!」


「皆さん!」


「はい!」


「これで皆さんが私に修理を頼んできたこられた魔道具は、そのすべての修理が完了し、正常に動く事が確認されました!」


「うおおーー!!」


「ありがとうございます! 本当にありがとうございます、ヒルダ様!」


「ははは、いえいえ。それで皆さんはこれからどうなされますか?」


村人全員から絶叫しているような声で感謝されたヒルダが、そのように村人達へ問い掛けていく。

このフワッとした質問に村人達が困惑する様子を見たヒルダが、もっと詳しく尋ねていった。


「……え?」


「う、うん……?」


「あ、あのぅ、ヒルダ様……どうなされますか? とは、どういう事なのでしょうか……?」


「……ああ、聞き方が悪かったですね。それでは改めてお尋ねします」


「あ、わかりました」


「はい。それでは、皆さんはこれから、すぐに農作業を始められるのですか? それとももう少し後にされますか?」


最初の質問がわかりにくかったと反省したヒルダが、今度は正確に尋ねていく。

するとこの質問を聞いた村人達はヒルダに許可をもらった後で、それぞれがそれぞれの村人と相談し始める。


「……ああ、農作業を始めるかどうか、という質問だったのですね?」


「ふむ、さてどうしましょうか……」


「……少し、皆と話し合ってもよろしいですかな? ヒルダ様?」


「ええ、大丈夫です」


「わかりました、どうもありがとうございます、ヒルダ様。では……」


「うむ……」


「……どうなるかなぁ……」


村人達が相談している様子を、ヒルダは楽しそうに眺めていった。

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